私の勉強法 (福山 美紀)

2010/04/01

忘れもしない、12月19日、合格通知が届いた。

「この私が合格!?まさか・・・」

信じられない思いだった。
そして、じわじわと嬉しさがこみあげてきた。

4月にアークに入学、検定試験を受けてみようと思ったのは、検定演習科申込み期限ぎりぎりのことだった。

自分を知る!?
①記憶力の欠如
アークで理論科目の授業を受け始めて、とにかく、びっくりするほど、記憶力が落ちていることに気づく。年齢を重ねたことを認めざるを得ない事実だった。勉強から遠ざかっていたため、授業を受けた後は、頭痛、というより、脳が痛い!!

②集中力の欠如
これまた、びっくりするほど、集中力が落ちている。教科書を読んでいても、15分もすると、別なことを考え始め、私の思考は果てしない旅を楽しんでしまう。

③時間のなさ
時間のないのは誰しも同じ・・と自分に言い聞かせつつも、とにかく平日も夜までスケジュールびっしり。土日はといえば、息子の野球遠征のため早朝から車を運転、炎天下でお茶当番。帰ってくれば、へろへろに疲れている。だめだ、全く勉強時間がとれない・・

仲間のことば
8月も終わりに近づき、今年は無理かも。受験はあきらめようか・・と思うようになり、アークの仲間にそう話すと「何、言ってるんですか、検定演習科とってるんだから、もったいないですよ、頑張りましょうよ!!」

そう一喝され、目が覚めた。そうだ、やるだけやってみよう。だめならだめで仕方ない。やれることを考えてみよう。
ようやくエンジンをかけた。

私の勉強法!
と、偉そうに言えるようなものでもないが、効果的だったと思うことを挙げてみたい。

1.15分勉強法
15分は結構いろいろできる時間だ、という先生のことば。
実は、仲間からの「また聞き」だったが、このことばの力は大きかった。
そうだ、15分なら私でも集中できるし、15分なら、朝出かける前や、こどもの送迎のちょっとしたすきま時間にとれる。一日1時間は勉強しましょう、と言われたが、私は、15分だけでいいからやろうと問題集を広げた。

2.長期記憶はひたすらすりこみ
1回や2回で覚えられないのは当たり前!
特に、用語集は常に手元に置いて、用語が自分で説明できないと思ったら、読み返すようにした。


3.勉強の合間に家事
気分転換と思えば、家事も楽しい!
家事をやってから勉強しようと思うと、永遠に手がつけられない。とりあえず、勉強をはじめて、集中力がきれたら、「気分転換」に、食器を洗ったり洗濯物をたたんだり。
※検定演習科では具体的な勉強法も教えていただいた。前述の「15分はいろいろできる時間だ」という言葉をはじめ、演習科の先生方からは、たくさんのアドバイスをいただいた。

4.音声記号表を今週中に覚えてしまいましょう。(9月の1週目くらいのことだった)
音声記号表を何も見ずに書くなんて、びっくりだったが、これだけは、やろうと、毎日書いてみた。キッチンの目のつくところに表を貼り、目からも覚えるように。そのうち、スラスラ30秒くらいで書けるように。試験の時には、聴解問題のはじめに、ささっと、問題用紙の余白に書いた。

5.検定演習科のテキストの問題文を音読。
問題文は、覚えるべき内容であり、実際の試験の問題文と難易度や分量が同じであるからそのまま10回でも20回でも読むといいですよ。とのこと。

志望大学に浪人を経て合格した娘から、「音読がいいよ!」とアドバイスを受け、問題文を音読した。10回どころか、2~3回ずつしか読めなかったが、集中力のない私にはとてもいい勉強法だった。何をやったらいいかわからないときは、とにかく演習科のテキスト問題文の音読。

6.聴解問題は、やればやっただけ、必ず伸びる。
先生の力強いおことばだった。直前1週間は、少しの時間でも、毎日聴解CDを聞くようにした。確実に正解率がアップした。

7.印象に残る、先生のお話や板書
検定演習科の先生方話は、ちょっとしたエピソードを加えて話してくださるので、記憶に残りやすかった。繰り返し板書してくださる図、例えば、高コンテクストの図などは、しっかり頭に入り、覚えようと思ってもいない「ホール」という名前も気づけば記憶していた。

使用教材ほか

・過去問2年分
3年分はやりましょうと言われたが、2年分しかできなかった。

・月刊日本語
毎月の検定対策は、役立った。また、日本語教師の活躍を読むことはモチベーションアップに。

・合格水準日本語教育能力検定試験問題集
難易度が高いので、自信喪失しないよう、直前は避けた。

・新合格水準日本語教育能力検定試験用語集
これは常に持ち歩いていた。

・合格するための本(平成22年度)
  解説が詳しく、わかりやすい。

・聴解・音声特訓プログラム
直前1週間は毎日少しの時間でも取り組むようにした。

・模擬試験
これは絶対おすすめ。時間配分の練習は絶対必要。

試験当日
が~~ん、時計を忘れた!しかし、渋谷駅の売店で、1つだけ腕時計を見つけ、購入。お店のお兄さんに「これから試験なんで助かりました~」と言うと、さわやかな笑顔を返してくれて、気持ちよく試験に向かう。

とにかく、長時間の試験。脳が糖分を要求する。チョコレートは必携。1部が終わり、「難しかった・・・だめだ・・」と思っていると、後ろで「特に難しい問題はなかったよね」という声が。が~~ん。落ちた。いや、まだ挽回できるかも。外の空気を吸って、気を取り直して2部へ。

2部はまあまあの手ごたえ。3部、手応えなし。記述は、意外といけたかも。翌日ネットの解答速報で採点してみると、だめだ、やっぱり落ちた・・・。

しかし、自分なりにできることはやってみたし、中間テストに取り組む中学生の息子と勉強したのは楽しかったし、浪人生だった娘と「受験」という体験を共有できた。そして何より、実際教師となった時に、留学試験や大学入試、日本語検定を受ける学習者の気持ちを理解できるということは非常にいいことで、結果はどうあれ、受験してよかったと思った。

思いがけず、合格通知を手にした今、アークの先生方、仲間たちに感謝。応援してくれた家族や友達にも感謝。最初の一歩を踏み出せた。これから夢に向かって近づいていきたい。

福山 美紀さん

日本語教育能力検定試験
第24回 平成22年度 合格