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第4号 前編 ちょっとマテ?まあまあゆっくりしテレレ? パラグアイ文化に学ぶ隠れた熱中症対策?

2011/08/11

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市川 伴武 先生
パラグアイ ピラポ市
(JICA派遣)

男・日本語教師 パラグアイで『(いき) 』る! 第4号 前編
~ちょっとマテ?まあまあゆっくりしテレレ?
   パラグアイ文化に学ぶ隠れた熱中症対策? ~
 

みなさまお久しぶりです。暑い日本の夏、いかがお過ごしでしょうか。こちら南米パラグアイは現在、冬から春にかけての季節。しかし、気温が安定しておらず、朝に霜が降りた数日後には、30度を越す日もあるという感じです。先日は梅干ほどの大きさの雹が大量に降ってきまして、もはやパラグアイの天気は誰にも予想ができません。「備えよ常に」という言葉がぴったりです。

最近、家でNHKを見ていると、日本で起きている熱中症のニュースをよく目にします。しかし、逆にこちらパラグアイでは、熱中症の話を聞いたことがありません。そもそもそういう言葉があるのかさえ疑問です(きっとあるんでしょうけど・・・)。ここパラグアイは南米ですから、日本より夏は厳しい暑さです。真夏の昼には本当に暑くて、また直射日光がきつく外に立っていられないほどです。日本の都市のようにビルがたくさんたっているわけでもないので日陰も少ないですから、普通に考えれば、熱中症患者がたくさん出て、ニュースになってもいいと思うのですが、そういったニュースを全く聞かないのです。その理由はパラグアイの文化にあると私は思っています(あくまでも私見です)。今回はパラグアイ人にとって、一番大切かもしれない飲み物の習慣についてお伝えします。

■テレレ&マテとは?

パラグアイには「テレレ(Tereré)」や「マテ(Mate)」を飲む習慣があります。マテは「マテ茶」などという形でまだ聞いたことがあるかもしれませんが、テレレとはなんぞや?と思った方が多いのではないでしょうか。すごく簡単に言うと、お茶の一種です。そして、基本的にテレレとマテは同じ材料(茶葉)です。ただ、違いは「テレレ」は冷たくして飲む、「マテ」は熱くして飲むということです。暑い夏にはテレレ(冷たいお茶)を飲み、寒い冬にはマテ(暖かいお茶)を飲むわけです。同じ茶葉に、冷たい水を入れるか、お湯を入れるかの違いです。

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たくさんのジェルバがあります。

このテレレとマテをパラグアイ人は年中飲んでいます。そもそも、日系人が移住してくるまでパラグアイ人や原住民インディヘナには野菜を食べるという習慣がありませんでした。肉や魚やマンディオーカという芋が主な食料で、日本人のように野菜を食べるということがなかったそうです。そんな偏った栄養バランスを補うのが、茶葉にビタミンなどが豊富に含まれているテレレやマテだったそうです。日本のお茶と大きく違うところは、一つの茶葉だけで飲まないということです。いろいろな葉っぱを入れて飲むのです。

この茶葉のことをパラグアイではジェルバ(Yerba)といいます。基本の茶葉プラス3~4種類は普通で、もっと入れる人もたくさんいます。場合によっては注ぐ水やお湯の方にも2~3種類、乾いていない生の茶葉を入れる場合もあります。10種類くらい入れる時もあります。それぞれの茶葉には様々な効能や味の違いがあります。体をあっためる働きをするもの、おなかの調子を整えるもの、便秘解消を促すもの、メンソールのように爽やかにするもの、甘い味を出すものなど様々です。混合ハーブ茶とでも言えばいいのでしょうか。それらを混ぜてみなさん自分好みの味を作っています。その時の自分の体に合わせて茶葉の調合を変える人もいます。こういったことから、パラグアイではテレレやマテのことを「飲む野菜」と呼ばれていて、深くパラグアイ人の生活に入りこんでいます。

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テレレセット

■テレレ&マテとは?

パラグアイには「テレレ(Tereré)」や「マテ(Mate)」を飲む習慣があります。マテは「マテ茶」などという形でまだ聞いたことがあるかもしれませんが、テレレとはなんぞや?と思った方が多いのではないでしょうか。すごく簡単に言うと、お茶の一種です。そして、基本的にテレレとマテは同じ材料(茶葉)です。ただ、違いは「テレレ」は冷たくして飲む、「マテ」は熱くして飲むということです。暑い夏にはテレレ(冷たいお茶)を飲み、寒い冬にはマテ(暖かいお茶)を飲むわけです。同じ茶葉に、冷たい水を入れるか、お湯を入れるかの違いです。

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いろいろな形のグアンパがたくさんあります。

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テレレ&マテ用ストロー
「ボンビージャ」

そして、最後に一番大切なのが、それをチューチュー吸う金属性のストロー、「ボンビージャ」です。お茶をストローで飲むんです。日本では熱いお茶をストローで飲むなんて、罰ゲームか!と思ってしまいますよね。しかし、こちらではそれが普通なのです。このストローがとっても特徴的で、普通のストローではなく、ストローの下部に茶葉が入ってこないように漉す機能がついているのです。なので、大量の茶葉の中にストローをさして、吸っても茶葉が入ってこないで液体だけ入ってくるのです。日本のお茶の飲み方に慣れている私にとっては最初はとっても不思議な感じでした。

後半へ続く

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ボンビージャの下部。
ここで茶葉を漉します。