先生の教えに忠実に、素直に勉強 (高田恵理子) | 日本語教師養成講座のアークアカデミー

先生の教えに忠実に、素直に勉強 (高田恵理子)

2013/04/01

Ⅰ検定演習科始まるまで

日本語教能力検定試験へ向けての勉強計画を立てるにあたり始めにしたことは、検定試験経験者の方々より体験談を聞きアドバイスをもらうこと。もちろん合格体験記にも目を通し、諸先輩方の勉強法と自身の環境、性格を分析。

   試験にまでの長期学習計画を立てるのは難しそう
   あれこれと参考書、問題集に取り組み全うできたことがない(無駄に時間を費やす傾向)
   適切な指導があれば素直に勉強する

結果、演習科で勉強しようと。すると自身での迷いながらの勉強より有効に時間が使えるはずと、いち早く申し込み手続きをとりました。
アークでの養成講座を終え、教壇実習を終えたのが6月。7月初めにはそわそわし始めましたが、演習科が始まるまでは、とじっと我慢。あれこれ手を出すことなく実習の余韻を堪能するだけの日々を過ごしました。

Ⅱ検定演習科開始から模擬試験まで
特別な試験勉強は0の状態で迎えた演習科初日、養成講座受講中にも文法についての整理がついておらず弱点であることは理解していましたが、検定問題についてはさらにちんぷんかんぷん。今からの対策ではとても無理なのではないかと焦るばかりでしたが、池田先生、山口先生の、「繰り返しすればできるようになる、今はできなくても大丈夫。」とのお言葉を信じ、持ち帰ったプリントの復習に徹しました。その際も、疑問が出るような点に関しては先生方が作成してくださったレジュメを参考に、それでも理解できないところは質問を受けていただけたので疑問を残さず帰宅、この時期は自宅であれこれ参考書やテキストを広げることなくシンプルに勉強を進めることができました。用語集や、問題集、過去問等しなければならないことが他にもたくさんあるのではないかと思うこともありましたが、初めに立てた‘演習科頼み’のペースを崩すことないよう手を広げることはしませんでした。アークの毎回のプリントには文法問題がありましたので欲張らずそこだけは完璧にして、文法以外の内容については一通りの復習という形で8月を終えました。

Ⅲ模試試験から最終授業まで
9月1日の公開模擬試験は、文法問題に関しては多少の底上げができましたが、他の分野については養成講座で得た知識のみで、結果は7割弱の得点でした。
模試試験の後は受験に対してのイメージもはっきりとし、次に強化すべき点についても把握できました。先に延ばしていた聴解を毎日30分すること、演習科前半に学んだ文法以外についても現行の授業の復習と並行してもう一度見直しを始めました。ここでやっと用語集や、インターネットなどを用いて知識の幅を広げるような勉強スタイルに。授業で調べておくように言われたものすべてネットでチェックしました。そして開いたページはiPhoneのホーム画面に載せ、覚えるべき数字についてもロック番号などにして強制的に覚えるよう工夫しました。この時期の9月は中だるみもありましたがひたすら演習科の先生方の指導にそって勉強を進めました。

Ⅳ演習科終了から試験一週間前まで
そしていよいよ10月、演習科も終了間近となり試験までの3週間を自分で計画を立てなければいけなくなりました。しかし、ここも先生方のアドバイスに倣い演習科の復習と過去問に徹しました。単純に残っている日数で33回分の授業を割り振り再び復習、聴解30分、プラス過去問にやっと手をつけ始めました。過去問は分野ごとの傾向をつかむため池田先生のアドバイス通り、試験Ⅰの問題1.2.3の3年分をまとめて一回にという形で進めました。身についていない部分はやはり用語集や、養成講座のテキスト、インターネットで調べつつでしたのでずいぶん時間がかかる日もありました。しかし、残り3週間で過去問に手つけずでは受験の資格もないと踏ん張りこなしました。

Ⅴ最後の1週間
ここまで分野ごとに勉強してきた過去問を今度は各年度ごとに時間をはかりこなしました。試験に向けてギリギリの準備でしたが、追い込まなければだらける恐れがあったため、苦肉の策の計画。ラスト2日目に、その日まで手つけずにおいた4冊目の過去問を試験と同じ時間割りで解き、ラスト1日で答え合わせ、復習。
当日は前日までのラストスパートの疲れから体調は万全とはいきませんでしたが、よい緊張感をもって臨むことができました。

受験勉強を振り返るとすべてがギリギリの状態であったことは否めず、反省点は多々あります。しかし演習科、またその前1年かけて通った養成講座で先生方の講義に魅了され素直に従ったことにより自分の力以上の能力を引き出していただけました。試験勉強は様々なスタイルがあると思いますが、始める前にどのようなアプローチをとるのかをまずゆっくり考えること、そしてアークでの授業を大切に過ごされることが道を開いていく大きなポイントとなるのではないかと思います。最後にアークでお世話になった皆様に心よりのお礼を申し上げるともに、これから受験をされる皆様のご検討をお祈りいたします。

 

高田恵理子さん

日本語教育能力検定試験
第27回 平成25年度 合格