無駄ではなかった社会経験 | 日本語教師養成講座のアークアカデミー

無駄ではなかった社会経験にいま気づく

2015/10/30

中村 智恵海さん

元ホテル勤務

イギリス留学を経て
アークアカデミーで活躍中

無駄ではなかった社会経験にいま気づく

アークアカデミーに通うまでの経緯を教えて!

ホテルに3年間勤務した後,イギリスに1年間語学留学しました。英語が生かせると思ってホテルに就職したのに,事務部門でほとんど使うことがありませんでした。この仕事は私でなくてもいいんじゃないかと悩んでしまって・・・。英語も中途半端だったので,せめてひとつくらい自分の武器になるようなものをとイギリス留学を決意したんです。

日本語教師になろうとしたきっかけは?

留学最後の3ヵ月に通った学校の先生が,英語に誇りをもっていることに感動しました。帰国してすぐに,週2日アークの養成コースに通いました。その後採用試験に合格して教鞭をとることになりました。

実際に教えてみて気がついたことは?

日本語教師の仕事そのものに英語力は必須ではありませんが,学習者がどうしてもわからないとき,英語で説明してすっきりした顔をしてくれたとき,英語ができてよかったと思います。日本語教師を始めて,今まで関連がないと思っていたホテル勤務の経験が生きていると感じるようになりました。

今後に続く方にアドバイスを・・・

年配のビジネスマンを教えるときなど,社会経験は必要だと思うんです。だから,あの3年間も貴重な経験だったと。日本語教師は日本語や英語に長けていればできるというわけではありません。外国人の積極性に押されないようにしながら,楽しいクラスにできなければいけません。私自身,まだまだ経験を積まなければいけませんね(笑)。

▼中村さんのお仕事 DATA▼

週に4クラス,アークアカデミーのクラスをもつ。他に週に3日,企業や大使館で出張レッスンを行なう。学習者の出身国はさまざま。日本語で教えるのが基本だが,学習者が理解できないときは,英語を使うことも。ひとつのクラスを教える前には,絵や日本の文化を伝える道具やおもちゃなど,見てわかるツールを用意するよう心がけているという。

▼中村さんの語学レベル▼

日本語教師になる前にイギリス留学の経験をもつ中村さんは,TOEIC875点。実際に英語を使う場面は限られているが,自分が語学を必死に勉強した経験から,理解できなくて苦しむ学習者のフラストレーションがわかることが財産だという。また,日本語の表現の微妙なニュアンスを英語で伝えられることもメリットのひとつである。