授業は復習で理解する (山川 道子)
2009/04/01
2009年3月、日本語教師の何たるかも分からぬまま、日本語教師になると決めた時、この合格体験記を読んで参考書や勉強法を参考にしました。これから日本語教師になろうと決めた方に少しでも参考になることがあれば幸いです。
私がアークアカデミーに通い始めたのは2009年4月です。アークアカデミーへの入学を決めた理由は、①カリキュラムが自分の予定に合わせて選べ、振替授業が受けられること、②検定試験の合格者が最も多い学校であることです。実際に授業を受けてみて、丁寧で分かりやすい授業だと実感しました。また、先生手作りの宿題が出たり、生徒からの質問もどんどん受付けて頂けました。おかげで授業中に浮かんでくる山のような疑問にも、安心して授業を受けることが出来ました。
アークの説明会で、「日本語教育能力検定試験は、絶対に満点は取れない試験です。」と言われたのが目からうろこでした。満点を目指すのではなく、着実に点が取れる部分を増やしていけばいいということは試験勉強の励みになりました。
【4月~6月 授業は復習で理解する】
検定まであまり時間がない方、短期集中で検定を目指す方には、まず音韻や文法など検定の要であり自学が難しい科目を、最初に受講することをお勧めします。
理論科目は授業が終わったその日、習ったことが頭の中にあるうちに復習し、とりあえず「理解すること」を課題にしました。教科書の内容や問題が理解できない場合は、例文や導き方をネットで調べました。同じような疑問を抱えている人は多く、参考になりました。それでも分からない問題については、クラスメートと話し合う、翌週先生に質問するなどしていました。暗記がキモとなる心理学や社会については、年表や図解を作成し、全体の流れを把握しました。
【7~9月 試験勉強】
第二期をむかえ、試験対策を考え始めました。まず試験のレベルを知ることだと思い、過去問をやり始めたところ、全く手に負えず落ち込みました。でも勉強を続けるうちに、頭に詰め込んだだけの単なる情報が、だんだんと理解出来るようになり、知識として深まっていくにつれ、「あーそういうことだったんだ!」という瞬間がありました。学んだことが本当に理解できてきたのかもと嬉しくなりました。勉強を進めると自分の得意な分野と苦手な分野が明確に分かれてきます。繰り返して復習しても苦手とする分野には、敢えて深入りしませんでした。検定試験の範囲は膨大なので、抜けがないようにするより、得意な部分を確実に増やすことを心掛けました。
【検定演習科】
検定演習科では実践的な問題に多く取り組めました。試験を受けようと思われる方にはぜひおすすめしたいです。毎回の授業で取り上げた問題を復習し、解答に記載してあるHPのアドレスから日本語教育に関する最新情報を入手しました。
【問題集】
私が購入した問題集は以下のものです。「いろいろな問題集を解くより、同じ問題集を繰り返して解くこと」というアドバイスをいただき、過去問とアークアカデミーの問題集は何回か繰り返して解きました。
・合格水準日本語教育能力検定試験新版問題集 アークアカデミー編
・日本語教育能力検定試験 聴解・音声特訓プログラム アークアカデミー
・日本語教育能力検定試験合格するための問題集 アルク
・検定試験過去問題(平成18年~20年)
試験まであっという間でしたが、熱心にご指導いただいた先生方、一緒に勉強した仲間がいてくれたこと、いつも親切に対応いただいたスタッフの皆さん、また日本語について今まで気付かなかったことを、新しく学び発見する喜びを与えていただいたこと、心より感謝しております。アークで出会えた先生方のように、これから前向きに自分なりの努力や工夫を続けていける教師を目指していきたいと思います。
山川 道子さん