合格体験記 (海老原 和彦)
2011/04/01
私が検定試験の受験を決めたのは、2010年12月に渋谷本校の受付に420時間コースの受講申し込みに行った時でした。そこで、応対していただいた方から、「ちょうど今日明日あたり検定試験の結果が発表されて、受験された方々はドキドキされる頃なんですよ。」と聞き、初めて日本語教育能力検定試験の存在を知りました。それが何なのかもよくわからないうちに、その場で漠然とそれに合格することを目標としようと思い立ったのです。
しかし、2011年1月に初めてアークアカデミーに通い始めた当初は、意気込みはあったものの、実際10月期で教育実習以外のすべての履修を修了した今から振り返ると、適当に取り組んでいたと言わざるを得ないと思います。勉強の内容は期待したとおり大変興味深いものでしたが、知識を本当に自分のものにしようというこだわりに欠けていたような気がします。何を言いたいかというと、検定に合格するためには、アークでの理論と実技の授業を一つ一つ真剣にうけ、それぞれの期末テストで10点満点あるいはSを取る気概で勉強すれば、それだけでも十分に検定試験に合格する力を付けることができるということです。
とは言いながら、私は出だしがそんな調子でしたし、半年もするとせっかく勉強した内容を忘れてしまっていたこともあり、夏の検定演習科で復習することで年前半に学習したことを改めて思い出すという作業をする必要がありました。私事ですが、4月期のちょうど半分を終えてから入院で後半の5週間を欠席したこともあり、卒業までの予定が伸びて逆に7月から9月までは受験勉強に割く時間がかなりとれたことも幸いでした。お仕事や家事・育児などで忙しい方には申し訳ないのですが、勉強はしようと思えばする時間はいくらでもあったので、気が向いたときに集中して勉強する方法を取りました。
繰り返しになりますが、アークでの毎日の授業に真剣に取り組めば、合格に必要な知識はすべて学ぶことができます。ですから、私が受験勉強に使った外部の本は、3年分の過去問題だけです。残りはアークで使った教科書、授業中に配られたプリント、取ったノート、検定演習科で使った冊子、それにアークの出している「新合格水準日本語教育能力試験問題集・用語集」だけでした。個人的な意見ですが、あまり手を広げていろいろな問題集や参考書を買って勉強するより、アークで学んだことを使った教材で復習するだけで十分だと思います。それだけ、アークの420時間コースの授業内容が包括的かつ深いものであるということでしょうか。
久しぶりに勉学に使った時間は新鮮で楽しいものでした。また、特に実技のクラスでは、グループディスカッション・模擬授業などを通じて、今後日本語教師として働いていくに当たり、お互いが支えあえるような貴重な友人関係を多く築けたことが最大の収穫です。最後になりましたが、的確・丁寧でわかりやすく、時には厳しい指導を惜しまれなかったアークの先生方に心から感謝いたします。
海老原 和彦さん