No.183 楽しき運動会 | 日本語教師養成講座のアークアカデミー

No.183 楽しき運動会

2024/05/13

5月10日金曜日、東京校と新宿校合同の運動会が5年ぶりに開催され、私も初めて観戦させてもらうことにした。会場はスピーチ大会と同じく国立オリンピック記念青少年総合センターである。屋内での開催ながら天気が気になったが、当日は爽やかに晴れ上がり、絶好の運動会日和となった。

私自身はスポーツが得意ではない。特にスピードは苦手で、よほど鈍そうに見えるのか、昔から「走っているのが想像できない」などと言われ、新卒で入った会社の大運動会では、「全力で走る姿を見られるくらいなら…」と、100メートル走よりも1500メートル走を自ら選んだことがある。スピードは努力ではどうにもならないが、勉強を含めて何事も「コツコツやれば成る!」が信条なのだ。

それはさておき、運動会。午前と午後の二部制で、私は9時開始の午前の部を目指したが、30分遅れて会場に到着した。開会式、ラジオ体操、そして1つめの「ボール送り」はすでに終了しており、ちょうど「リレー玉入れ」が始まるところだった。心残りはラジオ体操だ。おそらく学生にとって人生初だったあの体操に、彼らはどのようにチャレンジしたのか…それをちらっと見たかった。

大会はクラスによって赤、青、緑、黄色、ピンク、オレンジの6つのチームに分かれ、4つの競技の得点で順位が決まる。そして、優勝チームには「ごほうび」が待っている。そんなわけで「リレー玉入れ」も盛り上がったのだが、玉を投げる力加減が難しく、なかなかカゴに入らない。つい熱くなるあまり若干のルール違反も出たが、そんな中で、赤組がダントツの正確さで1位に輝いた。

残る競技は2つで、「綱引き」と「男女リレー」。「綱引き」は、やはり応援しているほうも熱が入る。チームによっては「ワッショイ、ワッショイ」と神輿のような掛け声が響き、ボルテージが上がっていくのがわかる。担当クラスの一つが青組で、3位決定戦で勝利した。教室では自信なさそうな学生がキラキラ輝いていたのは、BGMの『ロッキーのテーマ』で闘志に火がついたのだろうか。

さて、最後は「リレー」。男女別に行われ、直線を走ってコーンで折り返し次にタッチするが、アンカーのみ1往復半でゴールとなる。まず女子のリレーでみんなの力走が続き、少し目頭が熱くなる。さらに迫力満点だったのは男子だ。展開が速すぎて、どのチームが勝っているのかわからない。白熱のあまり数名の転倒もあったが、無事に全競技が終了し、赤組が見事に総合優勝を果たして3クラスが「ごほうび」を手にした。他の学生たちもいい笑顔で、私まで心にいい汗をかくことができた。

話は変わるが、前回(No.182)紹介したミャンマーの「お茶サラダ」。それを読んでくださった同僚の先生から、専門食材店で買ったという「お茶サラダのキット」をいただいた。キャベツに混ぜて食べるとのことで、さっそく家で現地の味をプチ体験。O先生、どうもありがとうございました。

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