No.191 お汁粉はいかが?
2025/01/20
1月は要注意である。年末年始の帰省中は、大して動かず、食べては飲んで、という自堕落な生活を送るので、三が日を終えて東京に戻ったらすぐ、心身ともに引き締める必要があるのだ。が、そんな中、1月15日の昼休みに、学校で学生たちが参加して「餅つき大会」が開かれ、その後、お汁粉が振る舞われた。実は私、洋菓子よりも和菓子好きで、「あんこもの」には目がないのである。
そんなわけで、すぐにでも駆けつけたいところだが、餅つき大会の会場は外なので、早く行き過ぎて待つのも寒そうだ。何より、学生が並んでいる列に加わるのも、「食べたい」というアピールのようで、ちょっと図々しい気もして恥ずかしい。などと迷っていたものの、「お汁粉、ありますよ~」という声に誘われて、何人かで1階に下りた。その頃には餅つきも終わり、お汁粉もすでに学生たちのピークは過ぎたようで、遠慮なく餅3つ入りをいただく。「心身ともに引き締める」が音をたてて崩れていった。ここで終わりかと思いきや、なんとその後に「お代わり」が登場。気がついたらそのお代わりにも手が伸び、平らげてしまった。ああ恐ろしい。しかも、2杯目は餅4つ。いくら小さい餅とはいえ、7つも食べてしまったとは…。その後、罪悪感に襲われたのは言うまでもない。
実は、その日の午前クラスで、すでに甘味に縁があった。去年の4月から担当しているクラスで、ある学生が「お土産です」と、箱入りのお菓子をくれた。「いちごみるく ふわふわ餅」、かわいい大福だ。なんでも、クラスメート3人で大阪、京都、奈良を旅してきたという。関西の感想を聞くと、「奈良公園の鹿」「清水寺」、地元の人たちの「おおきに」が印象に残ったと、うれしそうに話してくれた。お菓子の賞味期限は3月下旬。まだしばらくあるので、ゆっくりいただこうと思っている。
こんなふうに、年末年始を楽しんだ学生がいる一方で、「アルバイトで忙しかった」「何もしなかった」という学生も多い。去年の4月に来日した彼らは、今まさに初めて日本の冬を体験している最中である。東南アジアの学生が多いので、どうもこの寒さは心身に応えるらしい。眠そうな学生も少なくないので聞けば、「夜寒くて寝られない」「寒いと何もする気になれない」「寒いから気持ちが下がる」などとネガティブな発言が多い。たしかに、みんなテンションは下がっているように見える。異文化適応の「リスガードのU字曲線」の「底」、つまり「カルチャー・ショック」という状況なのかもしれない。徐々に暖かくなって、美しい桜を見れば、きっと気持ちも回復してくると信じたい。
餅つき大会の話に戻るが、留学生たちが杵と臼を使って餅つきをしている様子が学校のインスタグラムにアップされている。私はただ「お汁粉を食べた」だけだったが、餅つきはみんな実に楽しそうだ。これも貴重な異文化体験。とにかく、スタッフの皆さん、お汁粉ごちそうさまでした。