取ればずっと役立つ資格 (内藤 恵子)

2009/04/01

7月は、短期留学の高校生に日本語を教えると言う不慣れな仕事で精一杯。8月は、夏休みの旅行や帰省など年中行事で勉強モードに切り替えられず、ふと気がついたら模擬試験まで10日程、さすがにその時は、焦りました。

(1)基礎的な知識(試験Ⅰ)
合格水準用語集…養成講座で勉強した教科書やノートに書かれた内容を、用語集と照合し、書かれていない箇所は全部、赤のフリクションペン(消して書き直せる)で書き足しました。この用語集には、問題集の答えや解説も書き加え、これを見れば何でもわかる貴重な1冊になりました。

合格水準問題集…試験までに5回することを目標にしましたが、結局4回目の途中で、試験を迎えました。でも、さすがに4回目になると、問題も解答も大体覚えるものです。

この2冊を確実にしておけば、基礎的な問題はほとんど、大丈夫です。最初から問題集にかかると、知識が体系的になりにくいので、教科書を復習しながら用語集に書き込むのは、有効だったと思います。

(2)幅広い知識(試験Ⅲ)
傾向は、用語の丸暗記から、それを日本語学習にどのように役立てるかのような思考力を求める出題に変わってきたと思います。

本を読む…先生から薦められる本を全部買うのは大変ですから、私は公立図書館を利用しました。ネットで予約して図書館で受け取り、返却は駅のポストです。流し読みの極みですが、それでも、第2外国語習得理論など、それまでさっぱりだった事が、ふむふむと言う程度には理解できるようになり、違うアングルから出題されても怖くないと、感じられるようになりました。

日本語関係のニュースに敏感になる…アジアからの看護師・介護福祉士の日本語教育問題はやはり出ました。事業仕分けで予算が削減されると言っているけど、留学生30万人計画はどうなる? 円高で就学生の数はどうなる?など、日本語教育の末端にいる自分でさえ気になるのだから、出題者は、その辺りを見るのではないでしょうか。

(3)聴解問題(試験Ⅱ)
「聴解・音声特訓プログラム」・過去問・模擬試験のCDは毎日聞きました。以前に比べ難易度は低く、パターンを覚えて文法がわかれば解ける問題が多くなっています。でも、アクセント問題だけは天性のものだと思います(トホホ)。楽器を使ったり、本当にあれこれ試しましたが、進歩は無く、最後には「アクセント全滅でも合格点は取れる!」と開き直り、実際それに近い結果でした(情けない)。

(4)記述問題
「記述式問題50」を3回しました。1回目はただ読むだけ、2回目は解るところは声に出し(書く時間がもったいないので)判らない所は再度読む、3回目は実際に書いてみるが判らない所は答えを写しました。「発話」「やり取り」「自律的学習」など普段使わない用語が書けること、常に学習者中心の授業とは何かを書くことが、ポイントだと思います。

私は、育児が忙しかった頃は海外に住んでいた事もあり、仕事はしていませんでしたが、子供の手が離れ、何かを始めようと思ったとき、昔取った資格が役立ち、資格の大切さがとても身にしみました。社会人として生活しながら、勉強の時間をやりくりするのはかなり大変ですが、日本語教育能力検定は取ればずっと役立つ資格だと思います。

最後になりましたが、検定演習科で指導いただいた先生方、いつも励ましてくださった新宿駅前校のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。

内藤 恵子さん

日本語教育能力検定試験
第23回 平成21年度 合格