日本人だから教えられる、とは言えない (立木 靜夫)

2009/04/01

日本人が外国人に日本語を教えるのに、なぜ資格が必要なのか、不思議に思いつつアークアカデミーにはいりました。1年間日本語教師養成講座を受けて、「日本語を」と「教える」という2大要素それぞれに、相当な訓練が必要であることがよくわかりました。教育能力検定試験はよくできていて、この訓練が身についているかどうかを判定できる内容になっていると思います。日本語教師の訓練体系というのは、ごく最近作り上げられたわけですが、経験に裏付けられた最先端の教育理論を取り入れており、よくできていると感心しています。

私の場合、検定合格に役立ったのは、アークでの420時間の講習でした。特に実技科目での宿題や模擬授業の準備に「答が出ないまま思い迷った」経験が役に立ったと思います。

検定では、「教師になってからも日々研鑽して成長して行くことができるか」という資質を見ようとしているように思います。実際には、それを221の問題を通じて限られた時間でプレゼンテーションすることが求められているわけですから、技術的な準備は不可欠です。アークの検定演習科はその技術をよく練習させてくれました。

結論として、時間とお金をかけて合格できた、というのが私の経験ですが、検定対策にしぼって言えば、授業とのつながりを考えながら問題を解いていく練習が有効なのではないかと思います。そして、問題を解いていく過程で、「自分が教えるとしたら、こういうやり方がいいんだ」という構想を組み立てていくことができると、自信を持って検定に臨めるのではないでしょうか。実は私はとてもそこまではいかなかったので、「今年はだめでも、来年は絶対合格する」と自分に言い聞かせて受験しました。それで気持ちのゆとりができたこともよかったと思っています。

立木 靜夫さん

日本語教育能力検定試験
第23回 平成21年度 合格