楽しかったー (三宅 祥子)

2009/04/01

試験が終わった時、まず思ったことでした。試験勉強を始めて以来、苦しいと思ったことはたった一度、試験の本番だけでした。 勉強が出来る境遇にある今の自分を、精いっぱい楽しみました。

何度繰り返しても覚えられない、記憶力の悪い自分を恨めしく思ったことは何度もありましたが、今この時しかできない「勉強」が出来ることをありがたいと思えるようになっていました。

私が真剣に検定試験のための勉強を始めたのは、昨年4月のことです。その前年の4月にアークに入学し、同年の検定試験に合格するつもりでいたので最初の計画から1年遅れ、2度目の挑戦で合格することが出来ました。

おととしの冬、体調を崩して仕事を辞め、自宅で横になって「これからどうしよう」と考えていた時、思い出したのが「日本語教師」でした。10年ほど前、一度見学には行ったものの費用の工面がつかず諦めた道でした。今なら何とか出来そうだ、いや今しかチャンスはないかもと思い立ち、申し込み期限ギリギリで滑り込み4月から受講を始めました。

その当時は何となく学校に行って授業に出、検定試験は試しに受けるだけと軽く考え、受験勉強もあまりしなかった結果は当然不合格でした。

同じ4月から受講した人たちが合格する中あまりの不甲斐ない結果に反省し、次回こそはと思い立ちましたが、どっちつかずにならないよう420時間の履修がすべて修了してから受験勉強を改めて始めることとし、昨年3月に修了後気分を改め、4月から受験勉強に専念することに決めました。ですので、準備期間は実質半年程度だったと思います。

私は計画を立てても倒していくのが得意らしく、計画通りに物事が進まないことの方が多いので、敢えて具体的な対策は立てませんでした。 最低限やらなければいけないと決めた問題集を目の前に揃えて、「半年もあれば出来るだろう」という確認だけしました。確信はなかったのですが、こんなに範囲が広くては何もできないと考えるよりは「これだけ時間があれば色々なことが覚えられる」とプラス思考に考えるとこれからの勉強が楽しみになってきました。

検定演習科以外で揃えた問題集は

・過去問 平成16年度~20年度
・アークの「合格水準 問題集」
・アルク「平成21年度 合格するための本」
・「聴解・音声 特訓プログラム」

他にも検定試験用問題集は色々出版されていて最初は目移りしたのですが、時間が余ったら買い足すことにしました。(結果的には十分でした。)

家ではやる気が出ないのでなるべく重複で授業を受け、学校に行った日は残って問題集を解く時間にあてました。学校で会う友人たちの中には私のことを、朝から晩まで毎日休みなしに勉強していると思っていた人も多いようですが、家でやる気が出ないのなら全くやらないでおこうと決めていたのでテキストも開きませんでした。

学校にいた数時間だけ集中してやっているうちに、新しい知識を覚えることが楽しくなりました。自分の知らなかったことが書いてある問題集を読んで、また一つ知識を得られるというとても楽しい時間でした。

ただ、家で他のことをしているときにふと「あれは何だったっけ?」と何の脈絡もなく思い出す問題があり、その時だけは忘れないうちにすぐ確認しました。解決しない時は友人にメールを打ち、助けてもらいました。他にはノートを1冊用意し、解けなかった問題・解説は片端からノートに書いて、書きながら覚えるようにしました。

ノートをまとめるのが苦手な私は、まとめることに時間をかけるよりも書いて覚えたほうが早いと思い、つまずいた問題はその都度メモ代わりに書きつけました。試験の直前に見直すことも考えていたのですが、結局その時間はありませんでした。試験後に見直してみると同じ問題が何度もノートに登場し、何度やっても記憶できなかった自分がわかって苦笑です。結果としてそのノートを見直す時間を作れなかったことが唯一の反省点です。

楽しみながらあっという間に過ぎた半年間でしたが、逐一私のメールに答えてくれた友人達と、励ましてくださった先生方には大変お世話になった日々でした。

鈴木先生には「そうやって自分で調べる人は合格するんですよ」とおっしゃって頂いて喜び、池田先生の「10回で覚えられなければ20回書いてください」の言葉で奮起し、中弛み気味の時「今年落ちたらもう受けない」と宣言した私に奥澤先生が言われた「背水の陣ですね」の一言で目が覚め、もう後がないと覚悟を決め、そして沖先生は、私の細かい質問に私がわかるまで残って調べてくださいました。

先生方の一言一言が私のエネルギーになりました。ありがとうございました。

三宅 祥子さん

日本語教育能力検定試験
第23回 平成21年度 合格