躓きながら走った一年間 (古谷 真由美)
2011/04/01
結婚以来夫の2.3年おきの転勤に伴い、私は子育て中心の日々を送っていました。
ただ、子育てが一段落したら少しは役に立つことをしたいと長い間思っておりました。そんな時、夫の東京への転勤が決まり、日本語教師という仕事を知り、2010年10月にアークアカデミーに意気揚揚と通い始めたのです。張り切って通い始めたものの?10年ぶりの勉強、まずは長時間椅子に座っているのがつらい、びっくりするほど集中できない、記憶力に至っては自分でも唖然とする有様です。
でも自分のために勉強できる喜び、新しい友人との出会い、そして何と言っても養成講座の授業はどれも面白く、先生方のお話に引き込まれていきました。そんな私が日本語教育能力検定試験を知ったのは、前年の能力試験の発表が出たころです。まわりの友人の中には受かった方、残念だった方がいらっしゃいましたが、皆さんのお話を総合すると、範囲の広い、一筋縄ではいかない試験ではあるが、そのための勉強はとても役に立つということでした。
そこで私は検定試験を勉強のためにも受験することに決めました。さて、試験を受けると言っても何をすればよいかわかりません。そこでまず日々の授業を丁寧に復習し、理解しなければならないものはインターネットや用語集を読むなどして理解し、暗記すべきものは子供から単語帳をもらいとりあえず書きだしました。そして今の私では一度授業を聴いただけでは不十分と思いましたので、理論科目はなるべく重複授業を受けるようにしました。
そうこうしているうちにあっという間に6月も終わりになってしまいました。受験をするのであれば検定用の勉強を始めなければなりません。そこで検定対策講座を受講することにしました。7月、8月は授業の総復習と、講座をペースメーカーに以下の問題集を一回まわしました。
過去問5年分
新合格水準 日本語教育能力検定試験問題集(アークアカデミー編)
合格するための本 平成22年度、23年度(アルク)
聴解・音声特訓プログラム(三修社)
新合格水準 日本語教育能力検定試験問題集 新版(アークアカデミー編)
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド(辞書代わりに)(ヒューマンアカデミー)
1. について
過去問について3年分は時間を気にせず理由を考えたり調べたりしながらすすめました。2年分は時間を区切ってやった後、理由を考えました。
2. について
聴解のアクセントははじめ5問に1問しか合わずどうなるかと思いましたが、言葉ではなく、音の高低(タ、タ、タで発音)のみで聴くととれるようになりました。ただ出来るようになるのに8月いっぱいかかりましたので、早めに勉強するのをお勧めします。
4. について
2の前の問題集です。昨年の合格者に薦められ時々解いていました。難しいですが全範囲を網羅していてとても良い問題集でした。
9月に入り模擬試験を受けました。時間配分、自分の足りない点が客観的にわかりとても良かったです。私は音声の断面図や知識のうろ覚えで点数を落としていましたので、補充すると共に、1から5の2周目をしました。過去問は時間配分を気にしながらしました。2周目で間違えた箇所については、ルーズリーフやカードに書きだしたりまとめたりして、時間を見つけては見直しました。
10月に入り1から5の3周目と記述をと計画を立てていましたが、秋は子供たちの行事もあり記述はあまりできませんでした。合格するための本と完全攻略ガイドの巻末の問題をみて、自分の意見を箇条書きするのが精いっぱいでした。聴解に関しては、ほぼ毎日短時間でも聴くようにして、耳を慣らしておきました。
以上が私の勉強方法です。検定試験は範囲が広く時には不安になることもあるかと思います。ただ私の印象では、やはり授業がとても大切。アークの先生方はとても奥深い丁寧な授業をして下さいます。その基礎力の上に過去問や問題集で知識を整理したり、深めれば合格は間違いないと思います。皆様の検討をお祈りいたします。
そして最後になりましたが、私の拙い質問にいつも丁寧にお答えくださった先生方、一緒に勉強した仲間の皆さんに心から感謝しております。ありがとうございました。
古谷 真由美さん