日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
異文化理解と心理
登録日
2004年05月13日
問題
次の文章を読んで、答えよ。
「文化」という語は一般的な日本語でも用いられるが、この言葉の定義自体に一般的な明確なものはないと言ってもいい。しかし、少なくとも、次のような基準で分類することは可能である。一つは①「高 ( high ) 文化」対②「低 ( low ) 文化」、もう一つは③「C ( 大文字C )文化」対④「c ( 小文字c) 文化」のように対立的にとらえる基準による分類である。日本における英語教育では、今までは「高文化」と「C文化」が取り扱われるのが普通であった。振り返って、日本語教育における「文化」の扱い方はどうなのであろうか。現在の日本語教育では、外国人が日本語を習得するに際して、言語的な要素だけでなく、日本人の行動様式や習慣、あるいは価値観といったものを効果的に教授することは不可欠であるという感覚をもって指導しようと考える教師が大半であろう。
文章中の①~④の文化に当たるものをそれぞれ一つ選べ。
a. | 文学や思想、哲学のような高尚な文化 |
b. | 生活行動の背後にある背景的な文化 |
c. | 生活習慣のような具体的な文化 |
d. | 文化的行事や祝日などのような顕在化した文化 |
解答
① a ② c ③ d ④ b