日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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登録日

2004年07月15日

問題

(1) クラスの外国人学習者から「『今日は熱があって、学校を休みたい』という文は間違いだと日本人から言われたが、どうしてか」という質問を受けた。この質問に対する教師の説明として最も適切なものを選べ。

  1. 「~て」で表される文は時間的な出来事の順番を示すだけで、この文のように原因や理由を表すことはできません。
  2. 「昨日は熱があって、学校を休みました」という文は自然です。このように過去のことに対しては、「~て」で原因や理由を表すことはできますが、現在のことや未来のことに対しては「~て」で原因や理由を表すことはできません。
  3. 「~て」で示す内容が原因や理由を表すことはありますが、この文のように「ある」や「いる」のような状態を表す動詞では、例外的にその働きを持たせることはできません。
  4. 「~て」で示す内容が原因や理由を表すことはありますが、時間的に出来事の起こった順番を並べた結果、原因や理由という意味が生まれているのです。だから後の文で「~たい」や「~よう」などの積極的な気持を表す表現を一緒に使うことはできません。
     

(2) 「言う通り」をひらがな書きした。正しいものを選べ。

  1. いうとうり
  2. いうとおり
  3. ゆうとうり
  4. ゆうとおり 

(3) 「流れに棹さす」という慣用句の意味として適切なものを選べ。

  1. 流れをつかんで時流に乗る。物事が順調にはかどること。
  2. 物事の順調な流れを止める。勢いを削ぐということ。
  3. 流れを止めて、物事の調子を変える。ペースを変えるということ。
  4. 物事の自然な順番を覆す。作為的な流れを作るということ。

解答

(1) 4
(2) 2
(3) 1

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