日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
異文化間教育・コミュニケーション教育
登録日
2004年07月29日
問題
次の説明は、異文化理解のための活動について述べたものである。下記の選択肢のどれについて書かれたものか。適切なものを選べ。
1. | 異文化体験シミレーションゲーム。参加者はいくつかのグループに分けられ、参加者はそれぞれ、ある(架空の)国の国民となり、指定されたその国の文化、習慣、行動様式などを学ぶ。その後、各グループから別のグループに調査団を派遣し、自分のグループにその報告を行い、文化の違いについて話し合いをする。全ての報告が終わった後、ファシリテーターの元で異文化を理解する上での難しさ、カルチャーショックなどについてディスカッションを行う。 |
2. | 異文化体験シミレーションゲーム。参加者はグループに分けられ、それぞれの(架空の)国の文化について説明を受ける。その後、各グループの代表により、国際会議が開かれる。ここで、例えば共同でスポーツ大会を催すというようなことが話し合われる。これらの活動を通じて、異文化間での意志決定の違い、異なった文化を持つ者との間での交渉の仕方などを疑似体験していくもの。 |
3. | トランプを使った異文化体験ゲーム。参加者はグループに分かれ、トランプをする。その際、ルールはそれぞれのグループで少しずつ違っている。参加者はグループ間を移動してゲームを続けるが、他のグループのルールは知らされていない。また、言葉を話してはいけない。身振り手振りなどのジェスチャーを使って、相手とのルールの違いを理解しあわなければならない。ゲームが終わった後、どのようにして相手との意思疎通を諮ったか、グループが変わった時、どのようなことを行い、考えたかなどについて話し合いを行う。 |
a.バーンガ b.デブリーフィング c.エコトノス d.バファバファ
解答
1.d 2.c 3.a
問題解説
デブリーフィングとは、異文化体験のシミュレーションが終わった後、参加者がそこで何を感じ、どのように行動したかなどを話し合うこと。ゲーム的に行われた体験学習を整理し、異文化の知識としてのまとめ、今後そこから学んだことを実際にどのように生かしていくことができるのかを考えるものである。