日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
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総合問題
登録日
2004年08月12日
問題
【 】内に示した観点から見て、他と性質の最も異なるものを、ひとつ選べ。
(1)【「こんど」の用法】
1. こんど、ぜひ家に遊びに来てください。
2. こんどの新幹線は熱海には止まりません。
3. こんどのコンサートはピアノがよかったと思う。
4. こんどの試験はがんばらないと卒業できないかもしれない。
(2)【動詞の種類】
1.浮く 2.空く 3.付く 4.抜く
(3)【「ん」の発音】
1.たんぼ 2.あんない 3.げんだい 4.はんたい
解答
(1) 3
(2) 4
(3) 1
問題解説
(1) 3だけが「前回」という意味。その他は「次回」という意味で使われている。
(2) 「抜く」だけが他動詞。他は自動詞。
(3) 1だけが[m]。他は[n]。撥音は一般の日本人の意識としては一つのものであり、音素的にも/N/一つだが、実際の発話ではさまざまな異音として現われる。具体的には撥音に後続する音に影響され、いろいろな撥音が現われる(逆行同化する[後続音の調音点、調音者に対する同化現象])。