日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
形態・語彙体系
登録日
2010年05月25日
問題
次の文章を読み、各問に答えよ。
日常生活のいろいろな場面でよく用いられる語を中心語彙、一般にはあまり用いられない専門用語・特殊な職務上の語・方言・古語・俗語・隠語などを( ア )という。
また、語彙調査を基に帰納的に選ばれた( A )に対して、表現・理解のために欠くことのできない語をできるだけ少なく人為的に選ぶという( B )という考え方もある。一方、個人のレベルでも、理解はできるが使用することのない理解語彙と、理解はもちろん、表現にも使用できる使用語彙とが存在する。
日本本語学習者の立場からいえば、まず( C )を習得し、( D )に進むのが一般的である。学習者にとって、ある語が、表現行為まで要求されるのか、理解できればそれでよいのかは重要なことである。
問1) | 文章中の( ア )に入る最も適当なものを選べ。
|
問2) | 文章中のA~Dに入る最も適当な組み合わせを選べ。
|
問3) | 日本語の語彙に関する記述のうちで、最も適当なものを選べ。
|
解答
問1) 3
問2) 2
問3) 1
問題解説
問1) | 中心語彙に対して周縁語彙。基幹語彙は、ある語集団の基幹部として存在する語彙。基準語彙は、標準社会人として必要な語彙。 |
問2) | 基礎語彙=主観的・演繹的・人為的 |
問3) | 基本語上位(1,000語)のカバー率は、英語約80%、中国語と朝鮮語約73%、日本語訳60%といわれ、日本語は基本度が低い。なお、漢語は「異なり語数」で最も割合が高く、和語は「延べ語数」で最も割合が高い。 |