日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
音声・音韻体系
登録日
2010年06月22日
問題
次の文章を読んで、後の問いに答えよ。
同じ人が同じ言葉を言っても、生理的、心理的、物理的条件などにより、実際の発音は少し違っていることが多い。このような不確実性にもかかわらず、同じ言葉に聞こえるのは、聞く人が「意味の違いに関係する音」だけに注意して聞いているからである。このような意味での音のことを( A )といい、その最少の単位を音声学で( B )という。また、「本も」「本と」「本が」の「ン」のように、意味の違いに関係しない範囲で、環境によって使い分けられる異音を( C )という。
問 文中の( A )~( C )に入る最も適当なものを選べ。
A: 1 音韻 2 音節 3 音域 4 音調
B: 1 音韻 2 音素 3 音度 4 音差
C: 1 相補異音 2 生成異音 3 自由異音 4 条件異音
解答
A: 1
B: 2
C: 4
問題解説
A: | ここでいう音とは、音韻論での音のこと。音韻論では、意味の区別に関係する音かどうかに着目する。 |
C: | 条件異音は、お互いに相補う環境で出現するので「相補分布をなす」ともいう。 |