日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2016年04月26日
問題
*この問題は2005年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
次の格助詞に関する文章を読み、問に答えよ。
「図書館にいる」と「図書館で勉強する」では、同じ場所を表すのに助詞が異なっている。つまり「に」は(1)の場所を表し、「で」は(2)の場所を表すのである。「いる・ある」などの(1)を表す動詞と共に用いられるのが「に」であり、(2)を表す動詞と結びつくのが「で」なのである。「に」も「で」も中国語の場合、いずれも「在」に当たるから、中国人にとってはその使い分けは難しいようだ。
また、「働く」と「勤める」は同じような動詞に思えるが、「~で働く」「~に勤める」というふうに助詞に使い分けが行われるのは(3)と考えられるからである。
問1. 文中の(1)(2)に入る適当なものをそれぞれ一つ選べ。
- 対象
- 変化
- 存在
- 帰着点
- 手段
- 原因
- 状況
- 動作
問2. 文中(3)に入る適当なものを選べ。
- 「働く」が自律的な動作を表すのに対し、「勤める」は他律的な習慣を表す
- 「働く」が労働という動作を表すのに対し、「勤める」は所属を表す
- 「働く」が現場での動作をあらわすのに対し、「勤める」はデスクワークの状態を表す
- 「働く」が家事のようなある組織内での動作を表すのに対し、「勤める」は組織内だけでなく、企業体全体での状態を表す
解答
問1. (1)3 (2)8
問2. 2