日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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文法体系

登録日

2004年04月01日

問題


【 】内に示した観点から見て、他と性質の最も異なるものを、ひとつ選べ。

(1) 【活用】
 1 読まされる  2 食べさせられる  3 使わせられる  4 来させられる

(2) 【意義】
 1 食べられる  2 書ける  3 見える  4 起きられる  5 寝られる

(3) 【動詞の種類】
 1 書く  2 読む  3 食べる  4 落ちる  5 話す

解答

(1) 1
(2) 3
(3) 4

問題解説

(1)
使役受身形の問題。日本語教育では、まず使役形を作りそこからさらに受身形にするという手順で使役受身形が作られる。その手順に従えば、
1.読む→読ませる→読ませられる
2.食べる→食べさせる→食べさせられる 3.使う→使わせる→使わせられる
4.来る→来させる→来させられる ということになる。 1.だけが「読ます(「読ませる」の縮約形)→読まされる(その受身形)」という活用になっている。

(2)
可能・自発の意義を問う問題。
3.以外はそれぞれ「食べる」「書く」「起きる」「寝る」の可能形で「可能」の意味を表すが、3.の「見える」だけは、単独の動詞で「自発」を表す。

(3)
自他を問う、あるいは意志・無意志を問う問題。
4.以外の動詞は全て他動詞、意志動詞。4.だけが自動詞、無意志動詞である。

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