日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
形態・語彙体系
登録日
2014年01月07日
問題
次の文章を読み、問いに答えよ。
「時は金なり」ということわざがある。これは「時間」が非常に貴重なものであること、無駄にしてはいけないということを、「金銭」の持つ特質との (ア) に着目して言った言葉と考えられる。
ことわざは「教訓を短い言葉で分かりやすく言う」という性質があるので、このような比喩は非常に多く見られる。「時・時間」と「金銭」の (ア) に着目したものとして、慣用句の (イ) もその一例として言ってよいだろう。
また、ことわざ・慣用句には、 (ア) ではなく、 (ウ) に着目したものも多く見られる。例えば「口をそろえる」「口を合わせる」「口を添える」などは、「言葉」の意味で使われている。このような比喩を (エ) という。身体に関連した慣用句には同様の例が多く見られるが、 (オ) もその例と言えよう。
問1) |
文章中の(ア)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
|
問2) |
文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
|
問3) |
文章中の(ウ)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
|
問4) |
文章中の(エ)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
|
問5) |
文章中の(オ)に入れるのに不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
|
解答
問1) 2
問2) 4
問3) 1
問4) 3
問5) 4
問題解説
問1) |
「非常に貴重で無駄にしてはいけない」という特質が「時間」「金銭」の両方に備わっている。 |
問2) |
「稼ぐ」の対象となるのは本来「金銭」である。「時・時間」と「稼ぐ」が共起した背景には、「時・時間」と「金銭」の類似性に着目したものと考えられる。 |
問3) |
「言葉」は「口」から発せられる。その「隣接性」に着目したものである。 |
問4) |
1「提喩」(上位語・下位語)。2「隠喩」(類似性)。3「換喩」(隣接性)。 4「直喩」。 |
問5) |
4は「筋肉がこわばって、足が棒のように硬くなっている」ことを表したもの。 |