日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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形態・語彙体系

登録日

2013年05月14日

問題

次の文章を読み,下の問いに答えよ。

 語と語の意味関係の一つとして,「動物」と「馬」,「花」と「菊」,(ア)などのように,上位語と下位語の関係がある。なお,「掃除」と「大掃除」,(イ)のように,下位語が上位語に何らかの要素が付け加わったものであるという場合もある。

 語によっては,A「天気」のように,一語で上位語と下位語に相当する二つの意味を持つものもある。

問1)

文章中の(ア)に入れるのに不適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 「木」と「枝」
  2. 「桜」と「ソメイヨシノ」
  3. 「笑う」と「大笑いする」
  4. 「走る」と「全力疾走する」

問2)

文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 「花」と「花吹雪」
  2. 「卵」と「卵焼き」
  3. 「切る」と「登り切る」
  4. 「そば」と「きつねそば」

問3)

文章中の下線部Aについて,「天気」が下位語として使われている例として最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。

  1. 彼女は本当にお天気屋だ。 
  2. 明日は,天気が良さそうだ。
  3. 旅行中,天気に恵まれました。
  4. しばらくお天気が続くでしょう。

 

解答

問1) 1
問2) 4
問3) 4

問題解説

問1) 「枝」は「木」の一部ではあるが,語義としての上位語・下位語の関係にはない。
問2) 「きつねそば」は「そば」の一種類。他の選択肢は上位語・下位語の関係がない。
問3) 1は比喩的な用法の「天気」。2,3は上位語としての「天気」。4は「晴天」の意。

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