日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
言語習得・発達
登録日
2015年01月27日
問題
次の文章を読み、各問いに答えよ。
学習ストラテジーとは、言語知識や技術をより効率的に習得するために学習者が (ア) のことであり、学習者が主体的に学習に取り組み、目標言語でのコミュニケーション能力を身につけるために必要なものである。
学習ストラテジーにはAさまざまな種類があるが、学習者はそれらを組み合わせて学習を進めている。
たとえば、文を単語に分割して意味を考える、その単語を文脈の中で覚える、B実際の練習の機会を得るために目標言語話者と友達になる、という一連の流れの中にはいくつかのストラテジーが含まれているのである。
学習ストラテジーの研究は、学習の「結果」ではなく「過程」に研究者の関心が移行する中で発展してきた。学習者を優れた言語学習者にするためには、学習ストラテジーを意識させることが必要であり、そのことが、C自分で学習を進めていける自律した学習者を育てていくことにつながるのである。
また、学習ストラテジーに影響を与えるものとして、学習者ビリーフの問題もある。学習者がどのようなビリーフを持っているか、教授者のビリーフとギャップは無いかという点についても十分に注意を払う必要がある。
問1) |
文章中の (ア) に入れるのに最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
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問2) |
文章中の下線部A「さまざまな種類」とあるが、学習ストラテジーのうち「情意ストラテジー」と呼ばれるものとして最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
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問3) |
文章中の下線部Bのようなストラテジーとして最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
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問4) |
文章中の下線部Cのように、自分で学習を進めていくことを何と呼ぶか。最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
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解答
問1) |
4 |
問2) |
1 |
問3) |
4 |
問4) |
2 |
問題解説
問1) |
ストラテジーは「方略」「戦略」などと訳される。何事かをなすための知恵や工夫である。 |
問2) |
2は補償ストラテジー、3と4はメタ認知ストラテジーである。 |
問3) |
3の補償ストラテジーは、コミュニケーションストラテジーの一種。例は問2の選択肢2。 |
問4) |
学習者が自律して学習を進めることを学習者オートノミーと呼ぶ。 |