日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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文法体系

登録日

2015年10月13日

問題

*この問題は2007年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。

次のそれぞれの文の、学習者による下線部の誤用を訂正する際に示す例文として最も不適当なものはどれか。

問1)【小野っていう人は、どうやら中学生そうです。】

  1. 明日は暑いようです。
  2. 山田さんは昨日何かいいことがあったようですね。
  3. この話の実現は無理なようですね。
  4. サントスさんが怒った顔は鬼のようです。
  5. 空が暗くなってきたし、雨が降るようです。


問2)【山から鳥の声が聞きます。】

  1. 赤ん坊の泣き声が聞こえます。
  2. 水の流れる音がかすかに聞こえます。
  3. 誰かが2階から下りてくる足音が聞こえます。
  4. 山田さんの声はとても優しく聞こえます。
  5. 爆発の音は、午前3時ごろ聞こえました。


問3)【空港に着けば、連絡をください。】

  1. 連絡が取れなかったら、メモを残してください。
  2. 9時になったら、起こしてください。
  3. その仕事が終わったら、パソコンを貸してください。
  4. 用意ができたら、呼んでください。
  5. 雨がやんだら、窓を開けてください。
     

解答

問1) 4
問2) 4
問3) 1

問題解説

問1) 学習者の誤文は推量の「ようです」を「そうです」と誤ったもの。4. は比況の用法。
問2) 学習者の誤文は音や音声が耳に入ってくるという意味で使われる「聞こえる」の誤用。4. は声が優しく響いたという意味。
問3) 学習者の誤文は文末にモダリティがついた場合の仮定条件を「~ば」で接続した誤り。2~5 の前件は確定条件。

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