日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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音声・音韻体系

登録日

2016年03月29日

問題

*この問題は2006年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。

次の文章を読み、各問いに答えよ。

 アクセントとは、ある言語の個々の語について社会慣習的に定まっている相対的な高さや強さの配置とされる。日本語や(①)は、高さアクセント、英語やロシア語は、強さアクセントである。前者には、単語レベルで現れる言語と②音節レベルで現れる言語がある
 アクセントの機能は、A.「単語のまとまり」とB.「意味のまとまり」を示すことであるが、前者はすべての言語にあるのに対し、後者は言語による。Aの機能しか持たない固定アクセントにはフランス語、ポーランド語、チェコ語など、Bの機能を持つ自由・移動アクセントには英語、ロシア語、日本語などがある。

 

問1) 文章中の(①)に入る適当なものを選べ。
1. 中国語、朝鮮語
2. 中国語、ベトナム語
3. タイ語、ハンガリー語
4. 朝鮮語、フィンランド語

問2) 文章中の下線部②について最も適当なものを選べ。
1. 高次言語  2. 声調言語  3. モーラ言語  4. 超分節言語

問3) 文章中のAとBの機能について最も適当なものを選べ。
1. A=弁別機能 B=統語機能    
2. A=範列機能 B=連辞機能    
3. A=統語機能 B=弁別機能    
4. A=連辞機能 B=範列機能


問4) 文章中のAとBの機能について最も適当なものを選べ。
1. すべての語でピッチが落ちるわけではない。
2. n拍の語にはn+1個のアクセントの型がある。
3. 最初の2拍は、異なる高さになるとは限らない。
4. 一度下がったピッチは、同一語内では二度と上がらない。

解答

問1) 2
問2) 2
問3) 3
問4) 3

問題解説

問2) 中国語の四声のように、音節の中での高低・昇降の変化で語義を区別する機能を有するもの。広義では高さアクセントに含まれる。
問4) 東京方言では、1拍目と2拍目のアクセントの高さは必ず異なる。

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