EPA候補者について
2020/12/04
日本はインドネシア、フィリピン及びベトナムとの間で締結された経済連携協定(EPA)に基づいて、この3国から看護師・介護福祉士候補者の受け入れを行っています。アークアカデミーは現在、ベトナムの看護師・介護福祉士候補者に対する日本語教育事業にも携わっています。EPAに対するアークアカデミーの取り組みをご紹介します。
EPA候補者について
日本で看護師、介護福祉士として働くことを目指すベトナムEPA候補者は、ベトナムで1年間、日本語や日本文化、日本式の看護、介護などを学びます。候補者の生活や学習状況を、彼らの作文を通してご紹介します。
朝食のブン(米の麺)
1日は6時に始まります。6時10分から6時20分までみんな集まって、体操をします。
その後、部屋に戻って、掃除します。6時45分に食堂へ朝ご飯を食べに行きます。メニューはブン(米の麺)やラーメンやバインミー(ベトナム風サンドイッチ)などです。
日本語の授業の様子
それから、教室へ行きます。授業は8時に始まります。午前中、発音と文字と聴解の授業があります。日本人の先生が教えます。それから、ベトナム人の先生の文法の授業が続きます。
11時40分から12時40分まではお昼休みの時間です。その時間でお昼ご飯を食べたり、休んだりします。
午後の授業の前に、自律学習の時間があります。いつも日本人の先生がいらっしゃいます。時々、その時間のかわりにフリートーキングかカウンセリングがあります。
それから5時まで、日本人の先生は朝、ベトナム人の先生が教えたことをもう一度教えます。もちろん、全部日本語です。いつも簡単な言葉で、面白い例文を作ってくれます。ですから、覚えやすいです。
5時から8時30分まで晩ご飯の時間と自由時間です。シャワーを浴びたり、休んだり、電話で家族や友達と話したりします。自由に時間が使えて、一日のストレスがなくなりますから、その時間はみんな大好きな時間です。
夜は、8時30分から教室で勉強します。そのあと、10時に部屋に帰って勉強を続けます。12時までに寝なければなりません。
研修で、一番困るのは時間です。ベトナムには昼寝の習慣があります。昼ご飯のあとで30分くらい寝ると、午後、元気になって、仕事がよくできます。しかし、日本にはその習慣がありません。研修所にもありません。最初はみんな困りました。でも、来年日本で働けるように、毎日少しずつでも生活を変えるようにしています。いつもいい気持ちでいるために、みんなは楽しく生活をしています。
新しい言語、新しい習慣を身につけることは、時に苦労も伴います。しかし、夢の実現のために、候補者は日々楽しみながら努力を積み重ねています。そんな候補者を、アークアカデミーは精一杯サポートしています。
株式会社アークアカデミー EPA部次長 内村 浩子