大好きなハノイにもう一度!~教育現場のご紹介~ | 日本語教師養成講座のアークアカデミー

大好きなハノイにもう一度!~教育現場のご紹介~

2024/06/06

<前半:【大好きなハノイにもう一度!~満喫の日常生活のご紹介~】はこちら>

今回は皆様にドンズーハノイ日本語センターについてご紹介させていただきます。

私が今教えているドンズーハノイ日本語センターは、ベトナムではかなり名の知れたドンズー日本語学校(ホーチミン)の姉妹校です。立地がよく、中心部からそう離れていませんから大変便利です。授業は校内と会社(大学)への派遣とがあります。校内授業は初級と初中級のクラスがあります。授業時間は午前8時半~10時、10時半~12時、昼休憩1時半までで、午後1時半~3時、3時半~5時です。大体午前1コマ、午後1コマの授業を担当するようです。会社派遣のクラスは大手IT企業からの日本語研修の依頼だったり、その他の会社からも数多く依頼されているようです。それぞれの会社との個別契約でニーズを聞き、それぞれのコースデザイン、カリキュラムを作成しています。現在のところ入門・初級クラスからN3レベルの初中級クラスがあります。大手IT企業のエンジニアのクラスでは、会社側が用意したカリキュラムに沿って、オンライン授業も行っています。授業時間は会社によってまちまちです。

通常授業の日本人講師の主な役割は会話の授業です。文法や語彙はベトナム人講師が担当します。初級の使用教材は、いろどり、まるごと、みんなの日本語です。N3レベルはそれぞれのコースに合った教材を都度選択しているようです。私は今、大学で来日前のエンジニア(N3レベル)の「仕事の会話」を担当しています(写真5)。


写真5

ここの待遇は、ベトナムの平均よりもいい方だと思います。給料はドルですので、円安の今はかなり高く感じます。ただし、支払いはドン建てになります。また、週休2日というのはかなり魅力的です。ほとんどのセンターでは土曜日は半日出勤か隔週出勤です。やはりせっかく海外にいるのですから、私生活も楽しみたいものです。

ここのいいところは、何より、学習者の質が断然に他と違う点です。とても教えやすい学生ばかりです。学習者はどのクラスも非常にモチベーションが高く、真面目で熱心で授業に大変協力的です。それに加え、ロケーションもいいし、待遇も悪くなく、職場環境も劣悪ではありません。ベトナムの日本語センターにはエアコンの設備がないこともよくありますが、教室にもエアコンが設置されていて、トイレも清潔で快適です。会社での授業はさらに快適な環境で教えられますのでお勧めします。

現在、海外在住邦人数は130万人と聞いています。日本の人口の約1%にしかすぎません。私はこの1%の中にいられることを大変幸運だと確信しています。日本人の99%が経験、体験したことのない海外生活を日々体験しています。私は去年還暦を迎えました。人生のラストステージをここハノイで楽しんでいます。私よりずっと若いみなさんがご自身の人生の1ページを海外でチャレンジしてみるのもいいんじゃないかと今回ハノイの生活をご紹介させていただきました。ぜひ、ハノイで日本語を教えてみてはいかがでしょうか。