海外通信パラグアイ編第6号前編 | 日本語教師養成講座のアークアカデミー

第6号 前編パラグアイ人って何を食べているの??

2011/10/21

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市川 伴武 先生
パラグアイ ピラポ市
(JICA派遣)

男・日本語教師 パラグアイで『(いき)』る! 第6号 前編
~パラグアイ人って何を食べているの??~
 

今回はみなさま、お待ちかね!パラグアイの食文化についてです。第4号前編後編でパラグアイの飲む野菜「マテ&テレレ」についてはご紹介しましたが、じゃあ、実際にパラグアイ人ってどういうものを食べているの?という疑問にお答えしたいと思います。マンディオーカという芋が主食であることは以前書きました。他は何を食べているかというと。野菜をとらずに「マテ&テレレ」で飲んでいるくらいですから、期待できますよね!笑

まず、一番にご紹介しなければいけないのは「アサード(Asado)」です。アサードとは簡単に言うと、「肉の塊焼き」です。塊焼きという言葉がぴったり来ます。それ以上に説明のしようがありません。笑

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アサード=肉の塊焼き

牛の肉が一般的ですが、とにかく肉の塊を焼けば何でもアサードになります。ソーセージも特大サイズを一緒に焼きます。このアサードは、毎週日曜日になると食べるとも言われるほど、パラグアイ人にとっては、馴染み深い料理(食べ物?)であり、ご馳走でもあります。ですから、何かパーティーなどがあれば、必ず出てきます。私が経験した限り、今のところ100パーセントの確率です。

料理の仕方は日本とは全く異なるスタイルです。肉の塊に岩塩や胡椒などで味をつけます。それをぶっとい鉄串にさして、あとは直火で焼くだけです。パラグアイにはぶっとい鉄串が6~7本グルグル回る家庭用アサードの機械がありまして、だいたい外でやる場合は車のバッテリーにそれをつなげて、グルグル満遍なく焼きます。そして、ビールやワインを飲みながら、焼きあがるのを待つ。まさに至福の瞬間と言えます。ちなみに日本にはアサード用のグルグル回る機械はないそうです(出稼ぎで日本へ行った方が確認済)。また、肉の塊売りもしていないので、出稼ぎに行かれたこちらの日系人の方は、アサードをしたいときには業務用スーパーで肉を買っていたそうです。

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アサード用の機械でグルグル

食べ方は至って簡単。焼きあがった肉の塊を適度な大きさに切ってもらい、それをさらに自分のお皿で一口大に切って食べるだけです。ちょっとレモンを絞ったら、それはもう最高です!ビールが進む進む!・・・ええ!もちろん太りますよ、これ毎週やってたら!笑

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パラグアイ人、至福の時

あとは、子豚の丸焼き、お祝い事でよく出てきます。これはもはや漫画の世界です。これを現実でこんなに何度も目の当たりにするとは思っていませんでした。慣れたもので、私も子豚を丸ごと買ってきて、自分たちで焼いて食べているくらいです。これがまた美味!2500円くらいで買えます。骨を持って、肉を噛みちぎるあの食べ方、頻繁にできます。笑

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これからこの子豚ちゃんを焼いちゃいます

私も任期残り9ヶ月ほど。日本ではなかなかできないアサードをしっかり食べて帰りたいと思います!

後半へ続く

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子豚の丸焼き