日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
言語教育と情報
登録日
2006年06月07日
問題
次の文章を読み、問いに答えよ。
世界の情報通信分野の革新はめざましく、インターネット利用人口は約5.4億人に及び、その9割以上が北米(33%)、ヨーロッパ(32%)、アジア太平洋(29%)の3地域で占められており、人口普及率35%以上の国は21カ国・地域に及んでいる。このような情報通信技術(ICT)革新と、それが各国や地域にもたらす影響を議論するために、2003年11月にジュネーブで世界情報社会サミットが開催され、それを準備するアジア地域の会合が、政府、国際機関、民間企業やNGOの参加のもとに、2003年1月東京で開かれ、東京宣言が採択された。
問1) | 2003年版「情報通信白書」によれば、日本のインターネットの人口普及率は次のどれか。
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問2) | 2002年の調べで、ブロードバンドへのアクセス率がアジア太平洋地域で最も高い国はどこか。
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問3) | インターネットやパソコン等の情報技術を利用する能力、およびアクセス機会を持つ者と持たない者との間に情報格差が生じるとされる問題を何というか。
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問4) | 東京宣言での各国およびアジア太平洋地域の策定目標として挙げたものの中で、不適当なものを選べ。
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解答
問1) 2
問2) 1
問3) 3
問4) 3
問題解説
問3) | 所得、教育、人種、居住地域などを要因に、情報技術を使いこなせる人と使いこなせない人との間に生じる経済的、社会的格差のことをデジタルデバイドという。1995年発表のアメリカ商務省報告書 “Falling Through The Net” のなかで情報貧者の存在が指摘されてから拡大する情報格差をデジタルデバイドと表現するようになった。 |
問4) | 本来持っている能力を引き出し、社会的な権限を与えることをエンパワーメントという。女性や子ども、開発途上国の人などが、社会的な事情で能力が十分発揮できないでいることに対し、能力が発揮できるように、社会的・政治的な力を与えること。 |