日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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総合問題

登録日

2007年09月19日

問題

次のそれぞれの問いに答えよ。

問1)

中国語(北京語)を母語とする日本語学習者のアクセントの傾向として、頻度が高いと思われるものを、次の中から二つ選べ。

  1. 高い拍や低い拍が続く複合語アクセントで、複合語を分解して発音してしまう傾向がある。
  2. 母語の単語の約7割が第1音節にアクセントがあるので、日本語の2拍語も頭高にしてしまう傾向がある。
  3. 高さだけでなく、強さでアクセントを出そうとしたり、その部分を不必要に長く撥音したりする傾向がある。
  4. 高低差が普通の日本語よりも大きく、総じて上昇下降の頻度が高い傾向にある。
  5. 「k,y,h,t」+短母音は高く発音するため、1拍語の「か」「や」「は」「と」などに助詞がつくと頭高になる傾向がある。
     

問2)

日本語のアクセントとイントネーションの関係について、適当でないものを選べ。

  1. アクセントが社会的慣習なのに対して、イントネーションは必ずしもそうとはいえない。
  2. アクセントがある程度体系的なのに対して、イントネーションはそうではない。
  3. アクセントが主観的なものに左右されるのに対して、イントネーションにはそのような傾向はないといえる。
  4. アクセントの音量変化は高低で表されるのに対して、イントネーションは上昇、下降などの抑揚で表されるといえる。
  5. アクセントが単語レベルで与えられた変化に対して、イントネーションは文レベルに与えられた変化であるといえる。

解答

問1)1、4
問2)3

問題解説

問1)

中国語は「音節高さアクセント」であることから、総じて日本語より上昇下降の頻度が高い。2.と3.は英語、5.はタイ語を母語とする日本語話者に見られる傾向である。

問2)

アクセントは社会的慣習であり、体系的である。

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