日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2009年08月04日
問題
日本語教育で行なわれる使役の指導について述べた。適切でないものを選べ。
1. | 外国人に指導する使役文を大きく二つに分類すると、自動詞の使役文と他動詞の使役文の二種類に分けられる。 |
2. | 使役文では、強制する側の人物を「使役主体」といい、強制させられる側の人物を「行為主体」という。 |
3. | 感情を表す動詞を使役形にして、その感情を相手に引き起こすという用法があるが、この用法では「行為主体」の後の格助詞は「ヲ」となる。 |
4. | 自動詞の使役文では「行為主体」の後の格助詞は「ヲ」「ニ」両方が使えるものが多く存在する。この場合、「ヲ」を使った場合には「許可・放任」の意味合いが強くなり、「ニ」を使った場合は「強制」の意味合いが強くなる。 |
解答
4
問題解説
「父親は息子(を/に)大学へ進学させた」という文を見てみると、「ヲ」を使った場合は、「強制」の意味合いが強くなり、「ニ」を使った場合は「許可・放任」の意味合いが強くなる。