日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
総合問題
登録日
2009年08月25日
問題
敬語の授業を行なっているときに、学習者が「では、イスにお座りします」という発話を行なった後、自分の席に座った。どうも謙譲表現の理解が十分ではないらしい。この学習者に対する指導のポイントとして適切なものを選べ。
- 謙譲表現は自分より目上の人物に対して使われることが理解できていないので、その点の確認を行なう。
- 謙譲表現には、ただ自分の行為をへりくだるものがあり、その場合は使われる動詞が限られている点を確認する。
- 謙譲表現は、目上の人物に対する自分のへりくだった行為にのみ使われることをよく確認する。
- 謙譲表現は、ただ自分の行為をへりくだって言えばいいというものではなく、行為の受けての反応を予測して使わなければならないことを確認する。
解答
2
問題解説
2の説明は丁重語のことである。語彙レベルの丁重語の代表は
・ございます(=あります)
・参ります(=行きます/来ます)
・おります(=います)
・いたします(=します)
などで、これらの動詞では、相手に対する働きかけがなくとも、自分をへりくだった表現として使われる。「この夏は、箱根へ避暑に参りました」