日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2014年04月22日
問題
*この問題は2006年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
問1) 【「~きな」で終わる連体修飾語】
- 前向きな態度
- すてきなガイド
- 物好きないとこ
- のんきな弟
- 大きな城
問2) 【「と」の用法】
- 春になると、たくさんの人が花見に出かけます。
- このボタンを押すと、おつりが出ます。
- 布団に横になると、すぐ寝てしまいました。
- 零下以下に冷やすと、氷になります。
- この商品は季節が変わると、売り上げが落ちます。
問3) 【「さえ」の用法】
- 田中さんは家の修繕費がかさんで、とうとう自分の退職金さえ使ってしまった。
- タバコの火さえ消していれば、こんな大きな山火事にならなかったのに。
- 校外学習のきょうは、常習犯の山田さえ遅刻せずにやってきた。
- 父母たちは子どもの帰りを心配して、真冬の海岸へさえ見回りに出かけた。
- 実技試験に失敗した一郎は、恋人の牧子にさえ電話をかけられなかった。
解答
問1) 5
問2) 3
問3) 2
問題解説
問1) 5. 以外はナ形容詞。5はイ形容詞(または連体詞)。
問2) 3. は「~するや否や~」。他は前件が成立すれば必ず後件が成立する。
問3) 2. は「~さえ~ば」の形で後件が成立するために必要な条件を排他的に取り上げる。他は同類の中から極端なものを強調する。