日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
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総合問題
登録日
2014年09月09日
問題
*この問題は2005年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
次の説明は、中級表現「~ものだ」についての記述である。読んで、問に答えよ。
◆「~ものだ」という表現は、中級の指導表現として多数の教科書に採用されている。そして、そこでは下記のようないろいろな用法を指導しなければならない。
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~ものだ 接続の形
[普通体] : ものだ
ただし、ナ形容詞[な] : ものだ
(1)はない
用法:
【1】 真理、一般的にいわれていること、本来の性質について、ある種の感慨を込めて述べるのに用いる。一般的な性質として述べて、訓戒とすることもある。(2)
【2】 あるできごと、行為について感心したり、あきれたりする気持ちを表す。(3)
【3】 「たい」「ほしい」などの欲求を表す表現とともに使って、その気持ちを強調するのに用いる。
例・その話はぜひうかがいたいものです。
【4】 過去において、習慣的に行われていたことを感慨を込めて回想するのに用いる。接続の形は(4)となる。
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問1) (1)に入る適当な品詞を選べ。
- 動詞
- イ形容詞
- 名詞
- 助動詞
問2) (2)に入る適当な例文を選べ。
- 学生のころは貧乏旅行をしたものだ。
- 年上の人には敬語を使うものです。
- 学生の日本語が上手になっていくのはうれしいものだ。
- 昔のことを思うと、いい世の中になったものだと思う。
問3) (3)に入る適当な例文を選べ。
- ここが好きなものだから、よく来るんです。
- 卒業したものの、仕事には就いていない。
- こんな小さい記事がよく見つけられたものだ。
- 世間とは冷たいものだ。一時は騒いでもすぐに忘れる。
問4) (4)に入る適当なものを選べ。
- イ形容詞-かった[ものだ]
- 動詞-る[ものだ]
- ナ形容詞-だった[ものだ]
- 動詞-た[ものだ]
解答
問1) 3
問2) 2
問3) 3
問4) 4
問題解説
問4) 「小さいころは、この山に登って遊んだものだ」のような文となる。