日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
総合問題
登録日
2004年09月30日
問題
(1) 形成的評価について述べた。適切でないものを一つ選べ。
- 学習者の学習習得状況について評価される。
- 日常の教授活動(教師)と学習活動(学習者)、両者にフィードバックが行われる。
- 測定結果、観察結果に対して相対評価を行うのが一般的である。
- 学習単位ごとに到達目標がどの程度達成されたのかを評価する。
(2) 【 】内に示した観点から見て、他と性質の最も異なるものを、ひとつ選べ。
①【敬語の用法】
- 明日、先生のお宅に伺います。
- 社長のお迎えは私が参ります。
- 韓国のパクと申します。
- お坊ちゃんのご用意は私がいたします。
②【格助詞「を」の用法】
- ご飯を食べます。
- 家を出ます。
- 橋を渡ります。
- 空を飛びます。
解答
(1) 3
(2) ① 3 ② 1
問題解説
(1) 評価についての問題。評価を時期的に見ると「診断的評価」「形成的評価」「総括的評価」に分けられる。「形成的評価」は学期途中で行われ、日々の学習者の学習習得状況についてチェックを行う。到達目標に対する学習者の到達度を測る。絶対評価で行われるのが一般的である。
(2)
①学校文法では「謙譲表現」でまとめられる語についての問題。3 だけが、「動作の受け手が存在しない」謙遜表現。他は、動作の受け手に対してある行為が行われる受け手尊敬表現(謙譲表現)である。
②1 だけが対象格の「を」。その他は出所・通過点を表す「を」。