日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
言語教育法・実技(実習)
登録日
2005年02月03日
問題
問1 ロールプレイについて述べた。誤りを選べ。
1. | ロールプレイとは、場面と役割を設定し、即興で対話をさせるドラマ活動である。 |
2. | ロールプレイでは、現実のコミュニケーションと同じように、予期しないことにも対応する力を養うことにねらいがある。 |
3. | ロールプレイは、与えられた言語表現の繰り返し練習ではない創造的作業であり、学習意欲も高める効果がある。 |
4. | ロールプレイは、あらかじめ場面や状況に必要な語彙や表現を指導してから行わなければならない。 |
問2 | 次に挙げるロールカードを使ったロールプレイの特徴を最もよく表しているものを選べ。 |
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1. | 相手とのやりとりによって譲歩したり、予定を変更したりという現実のコミュニケーションに近く、意味のあるロールプレイになると言える。 |
2. | 会話の展開が決まっているということで、現実のコミュニケーションにはほど遠いロールプレイになるが、ロールプレイに不慣れな学習者や初級レベルの学習者にとっては適していると言える。 |
3. | 現実に近い会話をよくとらえてロールプレイに結びつけようとしている。ただ、カードの指示の文言から相手の反応が予測されるという点が創造性という観点から言うと不完全である。 |
4. | AもBも最初に言うことは決まっているが、そのあとは相手の反応によって、自分の言うことを考えなければならないという点でロールプレイに慣れていない学習者に適していると言える。 |
解答
問1: 4
問2: 2
問題解説
問1: ロールプレイの指導の仕方にもいろいろな方法があるが4のように固定的に扱う必要はない。より創造的なコミュニケーションを行わせたいときには、ロールプレイを先行させてから、後で必要な言語を付加するようなやり方もある。