日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語教育法・実技(実習)

登録日

2004年10月07日

問題

次の文章を読んで、後の問に答えよ。

 学習者の学力を評価する方法の一つにテストがある。時期により、内容により、出題形式により等、教師はいろいろなテストを用意して、学習者の学力を測定する。
 この中で、出題形式、採点形式から分類されたものが「客観テスト」「主観テスト」である。特に主観テストでは測定誤差がでやすいので、教師側は採点についてよく注意をする必要がある。次に挙げるものは、その測定誤差現象についての語である。
1)ハロー効果
2)寛大誤差
3)近接誤差
4)論理的誤差
5)対比誤差
6)中心傾向
7)系列現象

 1)~7)これらの語についての説明として適切なものをそれぞれひとつずつ選べ。
a. 極端な点数をつけにくいと感じて、真ん中あたりの得点に結果が集中してしまうこと。
b.評価目標とは無関係な事柄や先入観に評価が影響されること。
c.教師が自分が学習してきたことと比べて学習者の評価を甘くしたり厳しくしたりすること。
d.評価項目を測定する際に、誤って異なる特性を指標にしてしまうこと。
e.事前に見ていた過去の成績に評価が影響されること。
f.採点時に前の人の結果が後続の人の結果に影響を与えること。
g.評価が甘くなる傾向のこと。

解答

1)b
2)g  
3)e  
4)d
5)c
6)a
7)f

問題解説

1) 「後光効果」ともいう。例えば、きれいな字の答案には高い得点を与えるような現象。
4) 「会話」が上手な学習者は「作文」も上手であろうと考えて採点してしまうような現象。
5) 6年間英語を勉強してきた自分から見ると、1年間でこの日本語はうまいと考えていい得点を与えてしまうような現象。
7) よい答案が続いた後の答案はそれほどひどいわけでもないのに低い得点になってしまうような現象。

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