日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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コミュニケーション能力

登録日

2005年02月10日

問題

問1)  文字指導について述べた。誤りを選べ。

  1. ひらがなの学習においては、50音順に学習するように配列された教材が一般的である。
  2. 学習者の国籍によっては、筆順をまったく気にしない学習者もいるので、教師は教室内でそのチェックをすることを怠ってはならない。
  3. 学習者のニーズによっては、文字指導を行わないこともあるが、中上級レベルになると漢字の素養がない学習者の学習進度は遅くなると考えたほうがいい。
  4. 英語圏の学習者にとっては、カタカナの指導は外来語の表記ということで、その意味はわかりやすいので、やりやすいと言える。

   
問2)  次の文は日本語学習者がネイティブ・スピーカーの日本語を聞き取り、理解するという点で難しいと感じる点について、その理由を記したものである。誤りを選べ。 

  1. ネイティブ・スピーカーの日本語は縮約形が混ざったり、丁寧すぎたり、男女差があったりなどいろいろな点において日本語学校で学ぶ日本語とは異なっているから。
  2. ネイティブ・スピーカーの日本語はスピードが速く、また、一部はその場では理解できても、その内容は瞬時に消え去るため、全体の把握が難しいため。
  3. 授業ではテープやCDを使った、理想的な発話を聞き取る練習が中心となっていることが多いが、現実にはいろいろな発話者が個人的な癖や声の調子などをもって発話するため。
  4. 日本語を聞き取り、その内容を理解するという点で、現実の場面では情報が音声だけではなく、相手の表情やジェスチャー、その場の雰囲気なども影響してくるため。

解答

問1)  4
問2)  4

問題解説

問1)

英語圏の学習者はカタカナ表記された和製英語や、元の発音とはかなり異なるカタカナ表記(もとの単語は思い浮かばない)、元の意味とはかなり異なる意味で使われる外来語などで苦労することが多い。教師はその点に注意してカタカナ指導を行う必要がある。

問2)

この4 の内容は発話の内容を理解するうえでの音声言語以外での補助的役割を担う助けとなるものである。

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