日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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コミュニケーション能力

登録日

2005年02月17日

問題

次の文章を読んで各問に答えよ。

◆ 聴解力
 聞き取りや読解には、その内容を経験的に理解しようとする処理(1)と、構文やそれを組み立てる単語の理解から概念を構築していく処理(2)の両方が必要となる。すなわち、聞き取りの力を伸ばすためには(3)。また、それと同時に、語彙や表現を増やす努力をしなければならない。
 一方、現実生活のなかでの聞き取りを考えると、テレビ、ラジオ、あるいは講義や仕事上の日本語など、生の音声言語を理解する力が必要とされる。日常的な話を理解するという初級のレベルから、ネイティブ・スピーカーの生の音声言語を聞き取るという上級レベルまでは、音声面においても語彙・語法の面においてもかなりのギャップがある。
 上述のように、初級の文法項目や日本語の音声表現形式をひととおり習得した学習者が上級段階の生の日本語を無理なく聞き取れるように、学習の橋渡しをすることが中級レベルの聴解学習の目標となるのである。

◆ 聴解指導のポイント
 上の目標を達成させるために必要なことは
・日本語理解の前提となる知識を増やすこと
・広い語彙力を習得すること
・聴解の技能は(4)
・講義やニュースなど生の音声言語を聞き取るためのスキルを身につけること。
 

問1 (1)に入る最も適切なものを選べ。
1. スキーマ処理
2. トップダウン処理
3. ボトムアップ処理
4. ゲシュタルト処理
 

問2 (2)に入る最も適切なものを選べ。
1. スキーマ処理
2. トップダウン処理
3. ボトムアップ処理
4. ゲシュタルト処理
 

問3 (3)に入る最も適切なものを選べ。
1. その言語を使う社会の人々の心理的過程を知ることが重要なのである。
2. その言語を取り巻く社会的、文化的、言語的背景の知識を積み重ねることが重要なのである。
3. その言語を取り巻く環境から、人々がどんな経験を積んでいるのかを理解することが重要なのである。
4. その言語が持つ語彙体系や構文の体系をしっかりと身につけることが重要なのである。
 

問4 (4)に入る最も適切なものを選べ。
1. 短期集中で一度にたくさんの訓練時間をとったほうが身につきやすい。  
2. 早い段階から生の音声言語を聞かせて訓練をしたほうが身につきやすい。
3. 最初の段階はプロのアナウンサーのしゃべるクリアな日本語を聞かせて訓練させたほうが身につきやすい。
4. 継続的に短時間の集中した訓練を重ねたほうが身につきやすい。
 

解答

問1: 2  
問2: 3  
問3: 2  
問4: 4

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