日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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総合問題

登録日

2007年02月28日

問題

次の文章を読み、各問いに答えよ。

 言語習得の研究が本格的に行われるようになったのは、1950年代から60年代にかけてである。言語習得は、当時、行動主義心理学と構造主義言語学を背景に 刺激―反応による習慣形成であると考えられた。特に外国語習得は成人言語の単なる模倣であり、学習者による誤りは母語の干渉による負の現象であると認識されたのである。このため、外国語の教授・学習で困難とされる言語間の相違点を明確にする対照分析研究が急速に発達したのである。
  1960年代後半、コーダーは、「誤り」が負の現象であるという認識とはまったく異なる観点を示した。つまり。「誤り」は回避されるべきものではなく、言語習慣上、必要不可欠なステップだと考えたのである。

 

問1)

文章中の下線部①に関係のある教授法として、最も適当なものを選べ。

  1. GDM
  2. TPR
  3. TTTI
  4. オーディオ・リンガル法

 

問2)

文章中の下線部②の観点から「私は彼女を結婚します」という英語圏の学習者の誤用は何と呼ばれるか。

  1. 過剰般化
  2. 負の転移
  3. 言語間エラー
  4. 言語内エラー 

 

解答

問1) 4
問2) 3

問題解説

問1) TTTIとは「適正(特性)・処遇・課題交互作用」のこと
問2) 英語圏の学習者と特定しているので、問題の文意から英語と日本語という学習者の母語の違いによる誤用と考える。誤用分析の立場からなので、言語間の誤りとする。

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