日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
言語と社会の関係
登録日
2005年09月01日
問題
次の文章の( )に入る、最も適当なものを、それぞれ一つ選べ。
言葉にみられる様々な種類のことを、バラエティ、または( ① )という。言葉の多様性のなかで「人間」、「社会」、「認識」の関係を追及する社会言語学では、重要な概念である。
さらに、二つの( ① )が、別個の機能を持ち共存していることを( ② )という。一方は、格式ばった状況で使われ、他方はくだけた状況で使われる。ハイチでのフランス語と( ③ )も、この例として挙げることができる。
①: | 1 位相 2 変種 3 スタイル 4 レジスター |
②: | 1 ダイグロシア 2 コンバージェンス 3 バイリンガリズム 4 コードミキシング |
③: | 1 ピジン 2 トクピシン 3 クレオール 4 リンガフランカ |
解答
① 2
② 1
③ 3
問題解説
① 位相、またはレジスターは、言語の使用域(社会集団、年齢、性別など)からみた言葉の変種である。
② ダイグロシアとは二つの言語変種が、別個の機能を持ち共存していることで、この現象は、同一言語内にも、異言語間にもみられる。
③ ピジン、トクピシン(拡大ピジン)、クレオールの順で語彙や文法も複雑になるといわれ、母語となったピジンがクレオールと定義される。ハイチやジャマイカの例が有名である。