日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語教育法・実技(実習)

登録日

2005年12月01日

問題

次のそれぞれの問に答えよ。
 

問1)

作文指導において、学習者間で相互に読ませ、検討させることは、非常に効果的である。その際の評価として不適当なものを選べ。

  1. 論理の展開、段落の構成はどうか。
  2. 冒頭、終結は効果的に記述されているか。
  3. 漢字熟語がどれだけたくさん使われているか。
  4. 「です・ます」調での統一など文章スタイルに問題はないか。
     

問2)

聴解能力を向上させるための指導として不適当なものを選べ。

  1. 話のスピードについていけるようにする。
  2. 視覚で補うために、スクリプトを配布する。
  3. 非言語的な要素を含んだ日本語使用場面を紹介する。
  4. 教室外で実際に話されている多様な日本語に慣れさせる。
     

問3)

上級クラスで、少子化高齢化に関する新聞記事を、時間を決めて速読させ、大意をまとめて発表させる。記事の見出し語から内容の展開を予想させることも行うという授業を計画した。この課題を達成させるために必要な技能はどれか。

  1. スキミング
  2. スキャニング  
  3. デコーディング  
  4. ディクテーション

 

解答

問1) 3
問2) 2
問3) 1

問題解説

問1)

学習者同士によるインターアクションを通した活動は、ピア・フィードバックとして、非常に有効であるが、漢字熟語の数をチェックポイントとするのは、その評価目的からは適切とは言えない。

問2)

文字情報は、実際の場面での聴解活動では、必ずしも付随するものではない。一度文字に頼ってしまうと、学習者は音声情報を聞き取るより、その文字情報に意識がいってしまい、聴解能力の向上という点では、かえって阻害してしまうケースが多い。

問3)

速読、大意をまとめるという活動なので、スキミングが適切。

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