日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
異文化コミュニケーションと社会
登録日
2008年05月20日
問題
次の文章を読み、問いに答えよ。
バイリンガリズム、つまり2つの言語の使用は、1960年代までは子どもの認知の発達を遅らせるという悪影響を及ぼし、学業成績を低くするとされていた。70年代以後の研究では、第2言語との接触時点までに第1言語が十分発達していない場合には、母語と第2言語のどちらの能力も標準より大幅に低い状態に置かれるという報告がなされた。80年代以降、2言語を併用しているこどもは単一言語だけを使っている子どもに見られない能力を示すことが報告され、特に(1)の発達という点で優れているという報告がなされている。これは、自分の言語について対象的に捉えること、たとえば、英語でbananaと呼ばれるものが自分の地域言語では別の呼び名で呼ばれるというように、一つのものについて言語によって別の表現があるなどの認識が高いということである。
問1) |
文章中の下線部について、最も適当なものを選べ。
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問2) |
文章中の(1)に入る、最も適当なものを選べ。
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問3) |
バイリンガリズムのもとでの第1言語と第2言語の関係について、カミンズが支持するモデルはどれか。
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解答
問1)2
問2)3
問3)1
問題解説
問1) |
カミンズは、最初、セミリンガルと名づけたが、不適切な用語であるという批判を受け、誤解を避けるために「ダブル・リミテッド」とし、後に「リミテッド」に改訂している。 |
問2) |
メタ言語は言語を説明するための言語で、高次言語ともいわれる。 |
問3) |
1=共有基底言語能力モデル(CommonUnderlyingProficiencyModel:CUPモデル) |