日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2013年01月08日
問題
次の文章を読み、各問いに答えよ。
日本語における連体修飾節の分類には,構造の観点からによるものと,機能の観点からによるものの二つに分けられる。構造の観点からは,連体修飾節と被修飾名詞(底)との間にどのような関係があるかによって分けられる。一つは,(ア)のように,連体修飾節の中に被修飾名詞を格成分として入れられるもので,(イ)の連体修飾という。もう一つは,連体修飾節と被修飾名詞との間に特定の格関係がないもので,これはさらに(ウ)と(エ)に分類される。
機能の観点からは,連体修飾節が被修飾名詞の意味に制限を加えているかどうかで,限定用法と非限定用法に分類される。非限定用法とは,(オ)のように名詞修飾節の有無が被修飾名詞の意味に影響が無いものである。
問1) |
文章中の(ア)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
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問2) |
文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
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問3) |
文章中の(ウ)と(エ)に入れるのに最も適当な組み合わせを,次の1~4の中から一つ選べ。
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問4) |
文章中の(オ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
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解答
問1) 4
問2) 2
問3) 2
問4) 1
問題解説
問1) |
4 「(この)音楽を作曲した」と底と連体修飾節の述語に格関係がある。他は外の関係。 |
問2) |
2 「内の関係」は,他に「関係節」ともいう。 |
問3) |
内容節:「子どもが笑っている写真」のように底の内容を修飾節で表す。 |
問4) |
1 「富士山」は連体修飾節の有無に関わらず,数ある山の中からどの山かを特定できる。 |