日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語習得・発達

登録日

2009年09月15日

問題

次の文章を読み、後の問いに答えよ。
 

 1970年代の言語習得研究に大きな影響を及ぼしたクラッシェンのモニター理論は、生得的で無意識的な知識と、学習によって得られた知識を区別し、当初 Aこの2種類の知識に連携がないとした。また、ピネマンは、言語習得は段階を追って進むものとし、B段階を飛び越えて教えても効果はないとした、これを(C)という。
 

問1)

文章中の下線部Aについて、最も適当なものを選べ。

  1. 臨界期仮説
  2. 分離基底言語能力モデル
  3. インターフェイスの立場
  4. ノン・インターフェイスの立場

問2)

文章中の下線部Bの効果を上げるための要因として最も適当なものを選べ。

  1. レディネス
  2. 高次精神機能
  3. 情意フィルター
  4. スキャフォールディング

問3)

文章中の(C)に入る最も適当なものを選べ。

  1. ホーソン効果
  2. 教授可能性仮説
  3. インプット仮説
  4. ピグマリオン効果

 

解答

問1) 4
問2) 1
問3) 2

問題解説

問1)

クラッシェンは、当初、無意識な知識(習得)と意識的な知識(学習)とを区別し、意識的な知識は、習得にはつながらず、この2種類の知識には連携はないとした。

問2)

レディネスとは、学習成立のための準備性のこと。

問3)

1980年代に認知主義の時代を迎え、ピネマンは言語習得を認知処理のプロセスと捉えた。限られた時間内に人間が処理できる言語情報は、記憶、認知能力などにより制約されるという考えを提唱した。

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