日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語習得・発達

登録日

2009年09月29日

問題

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

 学習とは、単なる反復練習による反応の強化ではなく、能動的な知識体系の構築であるというのが認知心理学の基本的な考え方である。入力としての知覚情報や言語情報は、解釈メカニズムを経て知識体系の中に組み込まれていく。このときに部分的な要素の分析を組み合わせていくことによって対象を処理する(A)処理と、文脈や既有知識の枠組みを用いて予想や予期をしながら理解していく(B)処理とがあり、人間はこれらを柔軟に使って整合的な知識体系を作り上げようとする。

 また、教育においてしばしば強調される自己学習力と認知研究の関わりは深い。人間が自らの認知過程をどのように把握し、制御しているかはCと呼ばれる。これを育てることがまさに自己学習力をつけることであり、学習観や学習方法に関する研究も盛んになってきている。

 

問1.文章中の(A)(B)に入る組み合わせとして最も適当なものを選べ。
1. A=宣言的 B=手続き的
2. A=手続き的 B=宣言的
3. A=ボトムアップ B=トップダウン
4. A=トップダウン B=ボトムアップ

 

問2.文章中の下線部について最も適当なものを選べ。

  1. スキーマ
  2. 競合モデル
  3. プロトタイプ
  4. ワーキング・メモリー

 

問3.文章中の(C)に入る最も適当なものを選べ。

  1. メタ認知
  2. モニター
  3. リテラシー
  4. アフォーダンス

解答

問1  3
問2  1
問3  1

問題解説

問2

人間はスキーマと呼ばれる階層化された知識構造を持っていて、そのスキーマに情報を当てはめながら仮説と検証を繰り返しているとされる。

問3

メタ認知とは、自分の認知活動をモニターし、適宜、制御していく能力で、通常の認知レベルより高次の認知レベルで認識する。

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