日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
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総合問題
登録日
2010年01月12日
問題
次の文章を読み、各問いに答えよ。
時代が変われば、語義も変化する。具体物が抽象的な使われ方をすることがある。また、指示対象も言語によって異なる。日本語の「頭」の原義は、動物の目、鼻、口、耳が存在する身体の一部である。しかし、頭の表面の一部である「髪の毛」も「頭」で表されることがある。これは、原義からの転義であり、比喩の一種の( A )とも言える。「頭を刈る」は散髪をすることであるが、“The King cut her head.”では、( B )となる。ほかにも、空間的概念を表すものが時間を表す概念に変化する場合があり、( C )がその例である。
問1) 文章中の( A )に入る最も適当なものを選べ。
- 直喩(シミリ)
- 隠喩(メタファー)
- 換喩(メトニミー)
- 提喩(シネクドキ)
問2) 文章中の( B )に入る最も適当なものを選べ。
- 王は彼女を馘首した
- 王は彼女を斬首した
- 王は彼女を減給した
- 王は彼女を左遷した
問3) 文章中の( C )に入る最も適当なものを選べ。
- 授業が延びる
- 食が細い
- 腹の底
- 近い親類
解答
問1) 3
問2) 2
問3) 1
問題解説
他にも、「目の前」の「前」が、「3年前」のように時間的に使われるようなものもある。