日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2015年01月06日
問題
次の文章を読み、各問いに答えよ。
【判定詞の連体形】
「トムは留学生{だ/である/です}」のように、名詞と結合して述語を作る「だ」「である」「です」は判定詞と呼ばれ、「だった」「で」などのように活用する。現在肯定を表す判定詞の連体形は「の」または「な」となる。
判定詞の連体形の「の」は、 (ア) の「の」と呼ばれる。
①社長の田中さん ← 社長{だ/である/です}+田中さん
②父親が俳優の佐藤さん ←父親が俳優{だ/である/です}+佐藤さん
例文①のような「名詞+の+名詞」という形は、助詞の「の」で2つの名詞を接続するときと見かけの形が同じであるため、学習者にとっては区別が困難である。
また、形式名詞「の」および「のだ」「ので」「のに」に接続するときは、「な」という活用形になる。
③明日は休みなのです。
④明日は日曜なのに、出勤です。
この「な」も、見かけの形式が同じものがあるので注意が必要である。
問1) |
文章中の (ア) に入れるのに最も適当なものを、次の中から一つ選べ。 1. ノ格 2. 主格 3. 同格 4. 対格 |
問2) |
判定詞の「の」の用例として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
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問3) |
判定詞の「な」の用例として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
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解答
問1) |
3 |
問2) |
1 |
問2) |
2 |
問題解説
問1) |
対格とは対象格という意味で、直接目的語のことを指す。 |
問2) |
「である」で置き換え可能かどうかで判別する。 |
問3) |
2だけが「名詞+な」。あとはナ形容詞である。 |