日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題
検索カテゴリー
文法体系
登録日
2014年04月08日
問題
*この問題は2006年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の最も異なるものを選べ。
(1) 【「を」の意味】
1. 川を渡る。
2. 山を越す。
3. 大空を飛ぶ。
4. 道を横切る。
5. 東京を離れる。
(2) 【「ものだ」の意味】
1. 親の忠告は聞くものだ。
2. 困ったときは助け合うものだ。
3. あのチームは見事に優勝したものだ。
4. 試験のときぐらいは勉強をするものだ。
5. そんなときは何も聞かずにいてあげるものだ。
(3) 【受身文の種類】
1. 子どもが犬に助けられた。
2. 父は母に玄関の鍵をかけられた。
3. 純一は先輩に花子を紹介された。
4. 知事によってテープがカットされた。
5. 太郎は彼女に婚約指輪をつき返された。
解答
(1) 5
(2) 3
(3) 2
問題解説
(1) 5. 以外は動作の経由する場所を示す。5. は移動動作に応じて、動作の出発点、分離点を表す。
(2) 3. 以外は当為、なすべきことを表す。3. は、感動、詠嘆の気持ちを表す。
(3) 2. だけが間接受身文。対応する能動文には「父」が出てこない。