日本語教育能力検定試験「マンボウ」問題

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言語教育法・実技(実習)

登録日

2015年07月14日

問題

*この問題は2006年に掲載した問題の再掲載となります。申し訳ありませんが、ご了承ください。

問1)

上級レベルの留学生を対象としたクラスでのアカデミック・ライティングの指導の際の課題として、不適当なものを選べ。

  1. テーマの選択から完成までの論文作成のプロセスを指導する。
  2. アカデミックな文体や表現、引用の方法などの基礎知識を与える。
  3. 正確性を期して、文や段落を決まったパターンに当てはめて習得させる。
  4. 論理の組み立て方やそれに伴う段落や文章全体の構造などのスキルを習得させる。

問2)

聴解において学習者が関与する処理過程に「統合による分析」がある。これについての説明として、最も適当なものを選べ。

  1. 音声情報の素材としての言語のみで再構成して処理すること。
  2. 発話速度を落とすことによって、消失・脱落・弱化を防ぐ処理をすること。
  3. 突然入ってきた音声情報を既有の知識を駆使して総合的に分析・処理すること。
  4. 聞き手が予測をたて、それと実際の音声情報を照合することにより処理すること。

 

解答

問1) 3
問2) 3

問題解説

問1)

3. は、初級段階でとられる方法で、使える文型や語彙などに制限がある作文指導である。

問2)

聴解の過程では、フィルター(必要なものだけを聞き取る)→模倣性記憶装置(2,3秒以下で7語程度の情報をつかむ)→「統合による分析」か「予測と検証」のいずれかを行う。

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